クルーズ船の「チップ」は、旅行代金とは別に支払うサービス料で、乗務員やスタッフへの感謝を示す習慣として定着しています。
ただし、国やクルーズ会社によってルールが異なり、最近では「自動加算方式」が主流になっています。以下に詳しく整理します。
目次
チップの基本的な考え方
- 対象者
主に客室係(キャビンアテンダント)、レストランのウェイター、ドリンクスタッフ、その他サービススタッフ。 - 目的
欧米の文化ではチップが「給料の一部」という意味合いが強いため、チップ制度がしっかり組み込まれていることが多いです。
支払い方法の種類
自動加算方式(Service Charge / Gratuities)
- クルーズ代金に 1日あたり1人15~20ドル前後 が自動的に加算される仕組みが主流です。
- 船会社によっては、乗船後に客室アカウントに加算され、下船時にまとめて精算されます。
旅行代金込み(チップ不要タイプ)
- 日本発着のクルーズや、日本人客が多い船では 最初から旅行代金に含まれている ケースもあります(例:飛鳥II、ぱしふぃっくびいなす等)。
- 外国船でも「チップ込みプラン」を販売している旅行会社があり、その場合は追加の支払い不要です。
現金手渡し
- 近年は減少傾向ですが、昔ながらのスタイルでは、下船時やクルーズ最終日に客室係へ 封筒に入れて渡す こともあります。
- 特別にお世話になったスタッフに、追加で現金を渡すのは今でも喜ばれる習慣です。
チップの目安
- 一般的な相場:
- 1人あたり1泊15~20ドル(自動加算がある場合)
- 7泊クルーズなら合計100~140ドル程度
- 上級客室(スイート)や専属バトラー付きの場合は、さらに高額に設定される場合があります。
チップを調整できるケース
- 一部の船会社(例:カーニバル、MSCなど)では、フロントに申し出れば 減額や免除 も可能。
- ただし、これは「サービスに大きな不満があった場合」に限るべきで、通常はそのまま支払うのがマナーです。
注意点
- 船内バーやカフェの注文
ドリンク代にすでに サービス料15〜20%が上乗せ されていることが多いです。 - 寄港地の観光や送迎ドライバー
クルーズ代とは別なので、現地文化に合わせて(1~2ドル程度)渡すと良いです。 - 日本発着クルーズ
日本人向けにチップ不要のことが多く、初めての方には安心。
まとめ
- 欧米発着クルーズ:原則 1日15~20ドル/人 が自動加算。
- 日本発着クルーズ:多くは旅行代金に含まれ、チップ不要。
- 特別なサービスを受けたら、現金で追加チップを渡すとスマート。
以上、クルーズ船のチップについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。