クルーズ船でのインターネット事情は、陸上での利用とは大きく異なります。
以下に詳しく整理しました。
目次
クルーズ船のインターネット環境の仕組み
クルーズ船は海上を航行するため、基本的に「衛星通信」を利用してインターネットを提供しています。
- 衛星アンテナを船上に設置し、衛星経由で通信を行う。
- 陸上の通信設備に比べると、速度が遅く、通信が不安定になりやすい。
- 天候や航路(特に極地や赤道付近)によって通信が途切れることもある。
料金体系とプラン
クルーズ会社によって異なりますが、一般的には以下のようなプランがあります。
- 時間制プラン:1時間、3時間など使った分だけ課金。
- 日単位プラン:1日あたり定額で使い放題。
- 航海全体パッケージ:7日間クルーズなら7日分のまとめ払い。
- アプリ・SNS限定プラン:LINEやWhatsAppなど一部アプリのみ利用可能な割安プラン。
料金は1日あたり2,000〜4,000円前後が目安。陸上のWi-Fiと比べると高めです。
通信速度と制限
- 速度:1〜5Mbps程度が一般的(陸上の4Gや光回線に比べるとかなり遅い)。
- 用途の制限:ビデオ通話や動画ストリーミングは制限される場合が多い。
- 混雑時間:朝や夜など利用者が集中する時間帯はさらに遅くなる。
ただし、最近はスターリンク(Starlink)など新しい衛星サービスを導入するクルーズ会社も増え、以前より快適になりつつあります。
接続方法
- 客室や船内のWi-Fiネットワークに接続。
- 多くの船はスマホやPCから「船内ポータル」にアクセスし、そこでプランを選んで決済。
- 1アカウントで同時接続できる端末数が制限されている場合も多い(例:1契約=1デバイスのみ)。
船内でのおすすめ利用法
- SNSのチェックやメッセージ送受信:問題なく使える。
- 軽いWeb検索やメール確認:比較的スムーズ。
- 動画視聴・オンライン会議:速度や制限のため困難なことが多い。
- オフライン利用を工夫:航海前に映画や音楽をダウンロードしておくと安心。
節約のコツ
- 港に寄港したときに陸上のフリーWi-Fiを使う(カフェや港湾施設など)。
- 家族や友人とシェア可能なプランを選ぶ。
- SNS限定プランをうまく使い分ける。
まとめ
クルーズ船のインターネットは「高い・遅い・不安定」が基本ですが、近年は改善傾向にあります。
旅行中は「最低限の連絡手段」と割り切り、娯楽や重い作業はオフライン準備をしておくのがおすすめです。
以上、クルーズ船のインターネットについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。