船舶検査済票番号とは
船舶検査済票番号とは、小型船舶の船舶検査に関係する識別番号です。
日本小型船舶検査機構(JCI)では、船舶検査済票について、定期検査に合格した際に交付されるステッカーと説明しています。
船舶検査済票には定期検査済年と8桁の番号が表示されており、この8桁の番号部分は船舶番号を兼ねています。
船舶検査済票番号は、船舶検査の申請や関係書類の確認、JCIの一部オンラインサービスを利用するときなどに必要になることがあります。
番号が分からなくなった場合でも、船体や船舶検査証書などから確認できる可能性があります。
船舶検査済票番号を確認する方法
船舶検査済票番号が分からない場合は、船体や船舶検査関係の書類を順番に確認すると効率的です。
船体に貼られている船舶検査済票を確認する
最初に確認したいのが、船体に貼られている船舶検査済票です。
船舶検査済票は、船体両側の見やすい位置に貼り付けることになっています。
ステッカーに表示されている8桁の番号が、船舶検査済票番号です。
船体表示を確認できる状態であれば、最も簡単に番号を確認できる方法といえます。
ただし、長期間の使用によってステッカーが劣化していたり、文字が薄くなったり、剥がれていたりすることもあります。
その場合は、船舶検査証書などの書類を確認しましょう。
船舶検査証書を確認する
船体の船舶検査済票を確認できない場合は、船舶検査証書を確認します。
JCIでは、船舶検査済票番号について、船舶検査証書から確認できると案内しています。
船舶検査証書は船舶検査に関する重要な書類であり、船舶の長さや航行区域などの情報も記載されています。
船内などに保管している場合は、まず船舶検査証書を確認するとよいでしょう。
船舶検査手帳を確認する
船舶検査手帳からも船舶検査済票番号を確認できます。
船舶検査手帳には、船舶検査に関する情報や検査時期などが記載されています。
船舶検査証書がすぐに見つからない場合は、船舶検査手帳も探してみましょう。
JCIから届いた「船舶検査のご案内」を確認する
JCIから送付された「船舶検査のご案内」でも船舶検査済票番号を確認できます。
定期検査や中間検査の時期が近づくと、JCIから船舶所有者に検査に関する案内が送付されることがあります。
過去の郵便物を保管している場合は、「日本小型船舶検査機構」「JCI」「船舶検査」などと記載された書類を確認してみましょう。
登録事項通知書も確認する
登録対象となっている小型船舶の場合は、登録事項通知書も参考になります。
小型船舶の登録が完了すると、JCIから登録事項通知書が交付されます。
登録事項通知書には船舶番号が記載されています。
登録船では、船舶検査済票の番号部分と船舶番号の番号部分が共通しているため、番号を確認する手掛かりになります。
ただし、船舶検査済票番号の確認資料としてJCIが直接案内しているのは、船舶検査証書、船舶検査手帳、船舶検査のご案内などです。
まずはこれらの書類から確認するとよいでしょう。
船舶検査済票番号と船舶番号の違い
船舶検査済票番号を確認するときに特に注意したいのが、「船舶番号」との違いです。
両者は密接な関係がありますが、完全に同じ意味ではありません。
船舶検査済票番号は8桁の番号部分
船舶検査済票には、定期検査済年と8桁の番号が表示されています。
この8桁の番号部分が船舶検査済票番号であり、船舶番号の番号部分も兼ねています。
たとえば、
「230-12345」
のような番号です。
船舶番号には都道府県名も含まれる
登録対象の小型船舶では、船舶番号を船体に表示する必要があります。
JCIでは、船舶検査済票を貼り、その後ろに船籍港が所在する都道府県名を表示することで、船舶番号の表示を兼ねる方法を案内しています。
たとえば船舶検査済票番号が、
「230-12345」
で、船籍港が東京都の場合は、
「230-12345 東京」
のように表示します。
したがって、
「船舶検査済票番号=船舶番号」
と完全に同一視するのではなく、登録船では「番号部分が共通している」と理解すると分かりやすいでしょう。
船体識別番号とは別の番号
船舶検査済票番号と混同しやすいものに、「船体識別番号」があります。
船体識別番号は船体自体を識別する番号
船体識別番号は、一般にHINなどと呼ばれ、船体そのものを識別するために使用される番号です。
一方、船舶検査済票番号は船舶検査に関係する番号です。
国土交通省の申請書類でも、
「船体識別番号」
と、
「船舶番号又は船舶検査済票番号」
は別の項目として扱われています。
そのため、申請書に「船舶検査済票の番号」と書かれている場合に、船体識別番号を記入しないよう注意しましょう。
JCIのWebサイトだけで船舶検査済票番号を調べられるのか
JCIには、検査申請の受付状況などを確認できるオンラインサービスがあります。
しかし、このサービスは船舶検査済票番号そのものを検索するためのものではありません。
受付状況の確認には番号が必要
JCIの「検査申請の受付状況」を確認するサービスでは、
「船舶検査済票の番号」
と、
「船舶の長さ」
を入力します。
つまり、あらかじめ船舶検査済票番号を把握していることが前提です。
船名や所有者名を入力すれば船舶検査済票番号が表示されるサービスではないため、番号が分からない場合は船体や書類から確認する必要があります。
船舶検査済票が剥がれている場合
船舶検査済票は屋外環境にさらされるため、経年劣化や船体整備などによって剥がれたり、読めなくなったりすることがあります。
まず船舶検査証書などで番号を確認する
船舶検査済票が読めない場合でも、
- 船舶検査証書
- 船舶検査手帳
- 船舶検査のご案内
などが残っていれば、番号を確認できる可能性があります。
番号を確認したいだけであれば、まずこれらの書類を探しましょう。
紛失や汚損の場合は再交付を申請する
船舶検査済票を紛失または汚損した場合は、JCIへ再交付を申請できます。
再交付された船舶検査済票は、船体両側の見やすい場所に貼り付けます。
船舶検査済票の表示が必要な船舶では、番号をメモしておくだけでなく、必要に応じて正式な再交付手続きを行うことが重要です。
船舶検査済票の再交付手数料
JCIでは、船舶検査済票の再交付手数料を定めています。
2026年9月時点では、船舶検査済票の再交付手数料は、
1通・2枚1組で4,100円
です。
ただし、手数料は今後改定される可能性があります。
実際に手続きを行う場合は、JCI公式サイトで最新の手数料を確認しましょう。
船舶検査証書や船舶検査手帳も紛失している場合
船舶検査済票がなく、船舶検査証書や船舶検査手帳も見つからない場合は、自分だけで番号を確認することが難しくなる場合があります。
JCIへ問い合わせる
必要な書類がすべて見つからない場合は、船の保管場所を管轄するJCI支部へ相談しましょう。
問い合わせる際には、
- 船名
- 所有者名
- 船の保管場所
- 船種
- 船体識別番号
- 過去の検査情報
- 登録関係書類
など、手元にある情報をできるだけ整理しておくと確認がスムーズです。
船舶検査関係書類の再交付も可能
船舶検査証書や船舶検査手帳を紛失・汚損した場合は、JCIへ再交付を申請できます。
必要な書類を失くしたままにせず、必要に応じて再交付手続きを行いましょう。
中古船を購入した場合の確認方法
中古艇を購入した場合は、船舶検査済票番号だけでなく、船体と各種書類の情報が一致しているか確認することが重要です。
船体と書類を照合する
中古船を購入するときは、たとえば次の情報を確認します。
- 船体に表示されている船舶検査済票番号
- 船舶検査証書
- 船舶検査手帳
- 登録事項通知書
- 船体識別番号
船体に表示されている番号と書類上の情報を照合することで、書類の取り違えなどを防ぎやすくなります。
名義変更後の書類も確認する
中古艇の移転登録や変更登録が完了すると、登録事項通知書が交付されます。
また、船舶検査に合格した場合には船舶検査証書や船舶検査手帳などが交付されます。
定期検査の場合は船舶検査済票も交付されます。
中古艇を購入するときは、売主や販売店から必要な書類がきちんと引き継がれているか確認しましょう。
船舶検査済票番号が必要になる主な場面
船舶検査済票番号は、船舶に関係するさまざまな手続きや確認で使用されます。
船舶検査に関する手続き
定期検査、中間検査、臨時検査など、JCIに関係する手続きを行う際に使用されることがあります。
JCIの申請書にも、「船舶検査済票の番号」を記入する欄が設けられているものがあります。
検査申請受付状況を確認するとき
JCIのWebサイトで検査申請の受付状況を確認するときにも、船舶検査済票番号を入力します。
船舶の長さとあわせて入力することで、対象となる検査申請の状況を確認できます。
限定沿海区域の参考図を検索するとき
JCIでは、限定沿海区域の参考図を検索するサービスも提供しています。
対象となる船舶では、
- 船舶検査済票番号
- 船舶の長さ
を入力して検索します。
ただし、このサービスで表示される情報だけをもって正式な航行区域を判断するものではありません。
航行区域は船舶検査証書で確認する
船舶検査済票番号を利用して限定沿海区域の参考図を確認できる場合がありますが、船舶の正式な航行区域は船舶検査証書で確認する必要があります。
船舶検査証書の記載を優先する
船舶検査証書には「航行区域又は従業制限」などの情報が記載されています。
実際に船を運航するときは、Web上の参考図だけで判断せず、必ず船舶検査証書に記載されている内容を確認しましょう。
船舶検査済票番号が分からない場合の確認手順
船舶検査済票番号が分からなくなった場合は、次の順番で確認すると効率的です。
1.船体を確認する
まず、船体両側に貼られている船舶検査済票を確認します。
番号が読み取れる場合は、その8桁の番号を確認します。
2.船舶検査証書を確認する
船体で確認できない場合は、船舶検査証書を確認します。
3.船舶検査手帳を確認する
船舶検査証書が見つからない場合は、船舶検査手帳を確認します。
4.船舶検査のご案内を確認する
JCIから届いた定期検査や中間検査の案内書類が残っていれば、そこから確認します。
5.登録事項通知書を確認する
登録対象の小型船舶であれば、登録事項通知書に記載されている船舶番号も参考になります。
6.販売店やマリーナなどへ確認する
中古艇の場合や、販売店・マリーナが手続きを代行した場合は、過去の記録が残っている可能性があります。
7.JCI支部へ相談する
それでも番号を特定できない場合は、船の保管場所を管轄するJCI支部へ問い合わせましょう。
推測した番号を申請書に記入するのではなく、正式な情報を確認することが重要です。
船舶検査済票番号を確認するときの注意点
船舶検査済票番号を調べるときは、似た番号と混同しないよう注意が必要です。
船体識別番号と混同しない
船体識別番号と船舶検査済票番号は別の番号です。
申請書に記入するときは、項目名をよく確認しましょう。
船舶番号とは表示方法が異なる
登録船の場合、船舶検査済票番号の番号部分は船舶番号と共通しています。
ただし、船舶番号の船体表示には、船籍港が所在する都道府県名も加わります。
航行区域は番号だけで判断しない
船舶検査済票番号を利用したオンラインサービスから参考情報を確認できる場合がありますが、正式な航行区域は船舶検査証書で確認します。
まとめ
船舶検査済票番号を確認する最も簡単な方法は、船体両側に貼られている船舶検査済票を見ることです。
船体のステッカーが読めない場合は、
- 船舶検査証書
- 船舶検査手帳
- JCIから届いた船舶検査のご案内
を確認しましょう。
登録対象の船舶では、登録事項通知書に記載された船舶番号も参考になります。
また、船舶検査済票番号と船舶番号は密接な関係がありますが、完全に同じものではありません。
登録船では、船舶検査済票の番号部分に船籍港を表す都道府県名を加えて船舶番号を表示します。
船体識別番号とも別の番号であるため、申請書へ記入するときは注意が必要です。
船舶検査済票や関係書類をすべて紛失して番号を確認できない場合は、推測せず、船の保管場所を管轄するJCI支部へ問い合わせましょう。
以上、船舶検査済票番号の確認方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。








