船検の有効期間や検査時期について

キャビン,イメージ
目次

船検の有効期間とは

船検とは、船舶が安全に航行するために必要な構造や設備などが基準を満たしているかを確認する船舶検査のことです。

船検に合格すると「船舶検査証書」が交付され、検査を受けた船舶は、証書に記載された航行区域や最大搭載人員などの条件に従って航行できます。

一般的なプレジャーボートやヨットなど、旅客定員12人以下の小型船舶では、船舶検査証書の有効期間は原則として6年です。

ただし、すべての船舶が一律に6年というわけではありません。

旅客船などでは有効期間や検査周期が異なるため、所有している船舶の種類に応じて確認する必要があります。

船舶検査証書が有効でも中間検査は必要

船舶検査証書の有効期間が6年間あるからといって、その間まったく検査を受けなくてもよいわけではありません。

一般的な小型船舶では、6年間の有効期間の途中に「中間検査」を受ける必要があります。

そのため、船検のサイクルは基本的に次のようになります。

定期検査

約3年後に中間検査

さらに約3年後に定期検査

つまり、船舶検査証書の有効期間は原則6年ですが、実際にはおおむね3年ごとに何らかの船舶検査を受けることになります。

船検には主に定期検査と中間検査がある

船検の時期を理解するうえでは、「定期検査」と「中間検査」の違いを把握しておくことが重要です。

定期検査とは

定期検査は、船舶を初めて航行させるときや、船舶検査証書の有効期間が満了するときなどに受ける検査です。

一般的な旅客定員12人以下の小型船舶では、原則として6年ごとに定期検査を受けます。

定期検査では、船体や機関、救命設備、消防設備などが基準に適合しているか確認されます。

検査に合格すると、新しい船舶検査証書などが交付されます。

中間検査とは

中間検査は、定期検査と次の定期検査の間に行われる検査です。

一般的な小型船舶では、定期検査から約3年後に中間検査を受けます。

中間検査は、6年間という船舶検査証書の有効期間の途中で、船舶や設備の安全性が維持されているか確認するために実施されます。

そのため、一般的なプレジャーボートなどでは「3年ごとに船検がある」と考えると分かりやすいでしょう。

一般的な小型船舶の船検サイクル

旅客定員12人以下のプレジャーボートなどでは、おおむね次のようなサイクルになります。

経過時期検査内容
0年目定期検査
約3年目中間検査
約6年目定期検査
約9年目中間検査
約12年目定期検査

たとえば、2026年に定期検査を受けた場合は、2029年ごろに中間検査、2032年ごろに次の定期検査を受けるイメージです。

ただし、実際の検査期限は単純に「3年後の同じ日」と決まっているわけではありません。

船舶ごとに受検できる期間が設定されているため、船舶検査手帳などで正確な時期を確認する必要があります。

中間検査を受ける時期

基準日の前後に受検期間が設定されている

一般的な小型船舶の中間検査では、検査基準日を中心として一定の受検期間が設定されています。

一般的には、検査基準日の前後3か月程度が中間検査を受けられる期間となります。

たとえば、検査基準日が1月15日であれば、10月15日ごろから翌年4月15日ごろまでが受検期間となるイメージです。

つまり、中間検査は特定の1日だけに受ける必要があるわけではありません。

一定の期間内で都合のよい日程を選んで検査を受けられます。

正確な受検期間は船舶検査手帳で確認する

船舶によって検査の基準日や受検期間が異なるため、実際に検査を受ける際は船舶検査手帳の「検査の時期」を確認することが重要です。

「前回の検査から約3年経ったからそろそろ」といった感覚だけで判断せず、正式な受検期間を確認しておきましょう。

定期検査を受ける時期

一般的なプレジャーボートなどでは、船舶検査証書の有効期間が満了する時期に合わせて定期検査を受けます。

通常は6年ごとの検査となります。

ただし、定期検査にも受検できる期間が設定されているため、有効期間が切れる当日まで待つ必要はありません。

所定の期間内に検査を受ければ、次回の検査時期を必要以上に早めずに済みます。

有効期限直前ではなく余裕を持って受検する

定期検査は、書類の準備や船舶設備の確認などに時間がかかる場合があります。

不具合が見つかれば修理や再検査が必要になる可能性もあります。

そのため、船舶検査証書の有効期限ぎりぎりまで待つのではなく、受検可能な期間に入ったら余裕を持って準備を進めることが大切です。

中間検査を受けないと船検切れになる

船検について特に注意したいのが、中間検査の期限です。

船舶検査証書に記載されている有効期限が残っていても、必要な中間検査を受けていなければ、そのまま航行することはできません。

たとえば、船舶検査証書の有効期限が2032年まで残っていても、2029年に受けるべき中間検査の期限を過ぎている場合は、検査切れの状態になります。

船舶検査証書の有効期限だけを見ない

船検の期限を確認するときは、船舶検査証書の有効期限だけを見るのでは不十分です。

重要なのは、次の中間検査または定期検査をいつまでに受けなければならないかを確認することです。

そのため、船舶検査証書とあわせて、船舶検査手帳や次回検査時期指定票も確認する必要があります。

船検の期限はどこで確認できる?

船検の時期は、主に次の書類や表示から確認できます。

船舶検査証書

船舶検査証書には、有効期間をはじめ、航行区域や最大搭載人員などの重要な情報が記載されています。

まずは船舶検査証書で証書自体の有効期限を確認しましょう。

船舶検査手帳

船舶検査手帳には、検査の記録や次回検査の時期などが記載されています。

中間検査や定期検査の具体的な受検時期を確認するときには、特に重要な書類です。

正確な検査期限を確認したい場合は、船舶検査手帳の「検査の時期」を確認するのが基本です。

次回検査時期指定票

船体には、次回の検査時期を確認できる「次回検査時期指定票」が表示されています。

次回検査のおおよその年や月を確認できるため、日常的な確認に役立ちます。

ただし、具体的な受検期間については船舶検査手帳で確認するのが確実です。

船検の期限を過ぎた場合はどうなる?

船検の期限を過ぎた船舶は、原則としてそのまま航行することはできません。

これは定期検査だけでなく、中間検査の期限を過ぎた場合も同様です。

船舶検査証書の有効期間が残っている場合でも、必要な中間検査を受けていなければ、適法に航行できない状態になります。

検査切れに気づいたら航行しない

船検が切れていることに気づいた場合は、そのまま出航せず、必要な検査手続きを確認しましょう。

特に中古艇では、購入時点で船舶検査証書の有効期間が残っていても、中間検査の期限を過ぎている可能性があります。

中古艇を購入するときは、船舶検査証書の有効期限だけでなく、最後に受けた検査と次回検査の時期まで確認することが重要です。

旅客船は検査周期が異なる

船舶検査証書の有効期間や検査周期は、すべての船舶で同じではありません。

旅客船は一般的なプレジャーボートよりも検査頻度が高くなる場合があります。

小型旅客船では5年周期となる場合がある

旅客船では、船舶検査証書の有効期間が5年となる場合があります。

また、総トン数や用途などによって中間検査の頻度も変わります。

そのため、「船検は6年ごと」「中間検査は3年ごと」という説明をすべての船舶に当てはめることはできません。

営業用の遊覧船や旅客運送を行う船舶などについては、その船舶に適用される検査周期を個別に確認する必要があります。

改造や修理をした場合は臨時検査が必要になることもある

定期検査や中間検査の時期ではなくても、船舶に大きな改造や設備変更を行った場合には、臨時検査が必要になることがあります。

たとえば、船体構造や機関、重要な設備などを変更した場合には、変更内容によって検査が必要となる可能性があります。

次回の定期検査まで待てるとは限らない

「次の定期検査まで数年あるから、それまで検査は必要ない」とは限りません。

改造や設備変更を予定している場合は、作業を行う前に日本小型船舶検査機構などへ確認しておくと安心です。

中古船を購入するときは船検の残存期間を確認する

中古のプレジャーボートやヨットを購入するときは、船検の状況を必ず確認しましょう。

船舶検査証書の有効期間が残っているだけでは十分ではありません。

中間検査の受検状況もチェックする

中古艇の場合は、次のような点を確認することが重要です。

船舶検査証書の有効期限がいつまでか。

直近の定期検査をいつ受けたか。

中間検査を受けているか。

次回の検査時期はいつか。

名義変更などの手続きが必要か。

特に「船検付き」として販売されている中古艇でも、船舶検査証書の残存期間だけで判断せず、次回検査時期まで確認することが大切です。

船検の有効期間と検査時期を理解しておこう

一般的なプレジャーボートやヨットなど、旅客定員12人以下の小型船舶では、船舶検査証書の有効期間は原則6年です。

ただし、その途中に中間検査があるため、実際にはおおむね3年ごとに検査を受けることになります。

基本的な流れは、

定期検査

約3年後に中間検査

約3年後に定期検査

です。

一方で、旅客船などは船舶検査証書の有効期間や検査周期が異なる場合があります。

また、中間検査の期限を過ぎると、船舶検査証書そのものの有効期限が残っていても、そのまま航行することはできません。

船検切れを防ぐためにも、船舶検査証書だけでなく、船舶検査手帳や次回検査時期指定票を確認し、余裕を持って検査を受けるようにしましょう。

以上、船検の有効期間や検査時期についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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