フェリーの下船にかかる時間は、以下の要因によって大きく変動します。
一般的な流れを理解しておくと、スムーズに下船できるように準備できます。
目次
フェリーの種類による違い
大型フェリー(長距離・カーフェリー)
- 下船時間:20〜60分程度
- 例:新日本海フェリー、阪九フェリー、太平洋フェリーなど
- 大型フェリーでは乗客数も多く、車両を降ろす作業が必要なため時間がかかります。
小型フェリー(短距離フェリー)
- 下船時間:5〜15分程度
- 例:東京湾フェリー、宮島フェリーなど
- 乗客の人数が少なく、車両の搭載がない、または少ないため、比較的スムーズに下船できます。
車両の有無による違い
徒歩乗船の乗客(徒歩客)
- 一般的に、最も早く下船できる。
- 桟橋に接岸した後、乗客がタラップや通路を利用して降りるため、10分以内に下船できることが多い。
- ただし、大型フェリーでは、車両の下船が優先されることもあるため、少し待たされる場合もある。
車両を利用する乗客(ドライバー)
- 車両の積み下ろし作業があるため、下船までに時間がかかる。
- フェリー内部の駐車位置によっても下船順が変わる。前方や出口に近い車は早く下船できるが、奥に駐車している場合は30〜60分かかることもある。
- トラックやバスなど大型車両の下船が優先されることが多いため、普通乗用車の乗客はさらに待つ可能性がある。
下船手続きや混雑状況による影響
税関や入国審査の有無(国際フェリーの場合)
- 例:関釜フェリー(下関〜釜山)、DBSクルーズフェリー(ウラジオストク行き)
- 国際航路のフェリーでは、下船後に入国審査や税関検査が必要になるため、通常より時間がかかる。
- 所要時間:30〜90分(混雑時はさらに長くなることも)
乗客数や繁忙期の影響
- 乗客が多い場合、徒歩客でも下船待ちの列ができるため、時間がかかることがある。
- お盆や年末年始などの繁忙期は車両の数も多くなるため、通常よりも10〜30分程度余計に時間がかかることが多い。
フェリー会社や航路ごとの違い
- フェリー会社や運営する港の設備によっても下船時間が異なる。
- 例えば、新日本海フェリーのような大型船では、車両の積み下ろしに専用のスロープやエレベーターがあるため、比較的スムーズに下船できる。
- 一方、小さな港では設備が限られているため、クレーンなどを使って手作業で降ろす必要があり、時間がかかることがある。
天候やトラブルによる影響
- 悪天候(強風・高波・濃霧)
- 着岸作業が遅れることがあり、下船開始まで待たされる可能性がある。
- 荒天時には、通常よりも15〜30分以上時間がかかることもある。
- トラブル(機器故障・事故)
- 機材のトラブルや、乗客の体調不良などで緊急対応が必要な場合、下船が遅れる可能性がある。
- 稀なケースだが、数時間遅れることも。
まとめ
フェリーの種類 | 下船所要時間の目安 |
---|---|
大型フェリー(長距離) | 20〜60分 |
小型フェリー(短距離) | 5〜15分 |
徒歩乗客 | 5〜15分(最速) |
車両乗客(乗用車) | 20〜60分 |
車両乗客(大型トラック・バス) | 10〜40分(優先されることが多い) |
国際フェリー(税関・審査あり) | 30〜90分 |
下船時間を短縮するためには、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
スムーズに下船するためのコツ
- 車両搭載の場合、可能ならば早めに乗船し、出口に近い位置に駐車する
- 徒歩客は混雑を避けるために、タラップが開く直前に移動しておく
- 繁忙期は時間に余裕を持って行動する
- 国際フェリーでは入国審査の書類を事前に準備しておく
- 天候や混雑状況を事前にチェックする
フェリーを利用する際は、これらの点を考慮して計画を立てると、ストレスなく下船できます。
以上、フェリーの下船にかかる時間についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。