フェリーで携帯電話は通じるのか

フェリー,イメージ

フェリーで携帯電話が通じるかどうかは、いくつかの要因によって異なります。

以下のポイントに分けて詳しく解説します。

目次

フェリー航路と携帯電波の影響

携帯電話の電波は、陸上に設置された基地局(アンテナ)から発信されており、基地局からの距離が遠くなるほど電波は弱くなります。

フェリーが航行するルートによって、電波状況は大きく変わります。

  • 沿岸部を航行する場合
    → 陸の基地局からの電波が届きやすく、比較的通信が可能。ただし、沖に出ると電波が不安定になることもある。
  • 沖合を航行する場合(長距離フェリー)
    → 陸地から離れると基地局からの電波が届かなくなり、圏外になる可能性が高い。
  • 国際フェリーの場合
    → 日本の基地局の電波が届かない区域に入ると、日本の携帯キャリアの通信はできなくなる。代わりに、船舶専用の衛星通信や海外の通信回線(ローミング)が必要になる。

フェリーの種類による通信環境

フェリーの種類によっても、通信環境が異なります。

短距離フェリー(都市間・離島航路)

例:東京湾フェリー、明石海峡フェリー、宮島フェリーなど

  • 基本的に陸に近いため、携帯電話の電波が届くことが多い。
  • 航行中でもほぼ問題なく通話やインターネットが使える。
  • ただし、トンネルのような遮蔽物があると、一時的に電波が弱まることがある。

長距離フェリー(夜行・長距離航路)

例:新日本海フェリー(敦賀~苫小牧)、さんふらわあ(大阪~別府)など

  • 沖合に出ると圏外になりやすい。
  • 一部のフェリーでは、Wi-Fiサービスや衛星通信を提供しているが、速度が遅く、制限がある場合が多い。

国際フェリー

例:関釜フェリー(下関~釜山)、DBSクルーズフェリー(境港~ウラジオストク)など

  • 沖合に出ると日本の電波が届かなくなり、ローミングまたは船舶の通信設備を利用する必要がある。
  • 海外の携帯キャリアの電波を拾う場合があるが、国際ローミング料金が発生するため注意。

フェリー内の通信設備

最近の長距離フェリーでは、乗客向けにWi-Fiや衛星通信サービスを提供する船も増えてきました。

フェリーのWi-Fi

  • 一部のフェリーでは、船内Wi-Fiを提供している(例:さんふらわあ、太平洋フェリー)。
  • ただし、衛星通信を使っているため、通信速度が遅い・接続が不安定になりやすい。
  • 無料Wi-Fiと有料Wi-Fiの両方があり、有料Wi-Fiの方が速度や利用時間の制限が緩い。

船舶電話(衛星通信)

  • 乗客向けの有料電話サービスを提供しているフェリーもある(ただし、料金が高い)。
  • クルーズ船では、衛星通信を使ったデータ通信サービス(Starlinkなど)を導入するケースも増えている。

携帯キャリア別の対応

主要キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)によっても、電波の届きやすさが異なります。

  • ドコモ → 基地局が多く、比較的電波が届きやすい。
  • au → 沿岸部では比較的強いが、沖合ではドコモよりやや弱い傾向。
  • ソフトバンク → 沿岸部では問題ないが、沖に出ると圏外になりやすい。
  • 楽天モバイル → 自社回線エリアが狭いため、フェリー上ではローミング(au回線)が頼りになる。

長距離フェリーの場合、ドコモの方が圏外になりにくいと言われることが多いですが、完全に圏外にならないわけではありません。

フェリーでの通信対策

フェリーでの移動中に通信を確保するために、以下の対策を考えておくと良いでしょう。

航路の電波状況を事前に確認

  • 乗るフェリー会社のサイトや口コミで、Wi-Fiの有無や電波の入り具合をチェック。
  • 航路マップを見て、どのくらい沖に出るかを把握する。

オフラインで使える準備をする

  • 地図アプリ(Googleマップのオフラインマップ機能を利用)
  • 動画・音楽のダウンロード(Netflix・YouTube・Spotifyなど)
  • 電子書籍やPDFを保存(Kindle、PDF資料)

衛星通信サービスを利用

  • 「Starlink Roam」などの衛星通信サービスを利用できる場合、持ち込めば沖合でも通信が可能。
  • ただし、船のデッキで設置する必要があるため、個人利用には適さないことも。

モバイルWi-Fiのレンタル

  • 一部の長距離フェリーでは、モバイルWi-Fiルーターの貸し出しサービスがある。
  • ただし、料金がかかり、通信速度も制限されることが多い。

ェリーでの通信まとめ

航路携帯電波の状況Wi-Fiの有無衛星通信
短距離フェリーほぼ問題なく通じるほとんどなし不要
長距離フェリー(国内)沖合に出ると圏外一部のフェリーで提供一部提供(有料)
国際フェリー日本の電波が届かなくなる一部のフェリーで提供有料で利用可能

沖合に出ると電波が不安定になりやすいため、Wi-Fiの有無やオフライン対策をしておくと快適に過ごせます。

フェリー会社の公式サイトで事前に確認するのがベストです。

以上、フェリーで携帯電話は通じるのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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