フェリーが欠航する条件には、主に以下のような要因があります。
フェリーは天候や海況に大きく左右されるため、安全を確保するために運航会社が慎重に判断します。
天候や海況による欠航
強風
風速が一定以上になると、フェリーの欠航や遅延が発生する可能性があります。
一般的に、風速15~20m/sを超えると欠航の可能性が高まります。
特に以下のような状況では欠航しやすくなります。
- 横風(フェリーが岸壁から離れる際に影響大)
- 前後からの強風(操縦が難しくなる)
- 港の地形(風を受けやすい港ではより早く欠航を判断)
高波・うねり
波の高さが2~3mを超えると、安全上の理由から欠航になる可能性があります。
特に以下の状況では危険です。
- 横波を受ける場合 → 船が大きく揺れて危険
- 港内に強いうねりが入る場合 → 着岸が困難
- 高潮や低気圧の影響 → 波の高さが急上昇する
台風や低気圧
台風や発達した低気圧が接近すると、強風や高波によりフェリーの運航が不可能になります。
台風の場合、数日前から運航会社が欠航を予告することが多いです。
- 台風の中心が 500~1000km圏内にある場合 → 影響が出る可能性
- 台風の暴風域が航路に入る場合 → 100%欠航
霧
視界不良(視程200~500m以下)になると、航行が危険になるため欠航や遅延の原因になります。
特に狭い水路や航路が混雑している場合は、安全確保のため運休することがあります。
港の状況による欠航
流氷や結氷
北海道などの寒冷地では、冬季に流氷や結氷が発生することがあります。
フェリーが入港できなくなるため、流氷警報が出ると欠航する可能性が高いです。
流木・漂流物
台風や大雨の後、川から大量の流木やゴミが流れ出てくると、船舶に衝突する危険があるため欠航となる場合があります。
施設トラブル
- フェリーターミナルの機器故障(ボーディングブリッジの故障、燃料供給設備の不具合)
- 港の浚渫不足(しゅんせつ不足) → 泥や砂が堆積し、座礁の危険性がある場合
フェリーのトラブルによる欠航
エンジントラブル
フェリーの推進装置やエンジンに問題が発生した場合、安全を考慮して欠航します。
船体の損傷
事故や座礁、接触などで船体が損傷した場合、修理が完了するまで運航を停止することがあります。
乗組員の不足
- 感染症の流行(例:コロナウイルスなど)
- ストライキ(海外のフェリーで発生することがある)
その他の要因
需要不足(臨時便の取り消し)
利用者が極端に少ない場合、臨時便や特定の航路が取りやめになることがあります。
法的規制や政府の指示
- 災害発生時(地震・津波警報が発令されると即座に欠航)
- 戦争・テロ警戒(国際フェリーの場合、安全上の理由で停止)
フェリーが欠航した場合の対処法
事前に運航状況を確認
- フェリー会社の公式サイト(リアルタイム運行情報をチェック)
- Twitter/XなどのSNS(緊急情報が出ることが多い)
- 電話で確認(大規模な欠航時は電話がつながりにくいことも)
代替手段を検討
- 他のフェリー会社の便を探す
- 陸路(鉄道・バス・レンタカー)に変更
- 航空便に振り替える(ただし欠航時は混雑する)
払い戻しや振替便の確認
フェリー会社によって払い戻しのルールが異なるため、欠航が決まったらすぐに問い合わせることが重要です。
まとめ
フェリーが欠航する主な条件は、「天候・海況」「港の状況」「船舶のトラブル」「その他の要因」の4つに分類できます。
特に強風・高波・台風が原因での欠航が多いため、旅行前に天気予報や運行情報を確認することが大切です。
以上、フェリーの欠航の条件についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。