「舵を切る」を英語で言いたいけど、どんな表現を使えばいいか迷っていませんか?
「舵を切る」は船の方向を変える動作から転じて、「方針を変える」「方向転換する」という意味でビジネスや日常でもよく使われる表現です。
この記事では、
- 「舵を切る」の意味
- 英語での自然な言い換え方
- シーン別の使い方と例文
- ネイティブが使う言い回し
をわかりやすく解説します。
舵を切るの意味とは?【英語表現を知る前に】
まずは「舵を切る」という日本語の意味を確認しましょう。
舵を切るの本来の意味
もともとは船の舵を操作して進む方向を変えることを指します。
つまり、物理的に「進路を変える」という行動です。
比喩的な意味
そこから転じて、ビジネスや政治などでは以下のように使われます。
- 方針を変える
- 方向転換する
- 新しい方向に進む
例
会社が海外展開に舵を切った。
→ The company changed its course toward overseas expansion.
「舵を切る」の英語表現|基本の3パターン
「舵を切る」に相当する英語表現は、状況によって言い換えが必要です。
代表的な3つを紹介します。
change course(進路を変える)
最も基本的で汎用的な表現です。
「進路を変える」「方針を変える」どちらの意味でも使えます。
例文
- The government changed its course on economic policy.
政府は経済政策の舵を切った。 - Our company needs to change course before it’s too late.
手遅れになる前に、会社は方向を変える必要がある。
シンプルで使いやすく、ニュース記事やビジネス英語でも頻出です。
take a new direction(新しい方向に進む)
「新たな方向へ舵を切る」というポジティブなニュアンスを含みます。
挑戦や変革を強調したいときに最適です。
例文
- The startup decided to take a new direction in its business strategy.
そのスタートアップは事業戦略の舵を新しい方向へ切った。 - We are taking a new direction to meet customer needs.
顧客ニーズに応えるために新しい方向に舵を切っている。
「change course」よりも前向き・積極的な印象を与えます。
steer(舵を取る・導く)
「舵を取る」というニュアンスを保ちつつ、「導く」「コントロールする」という意味で使われる表現です。
例文
- The manager steered the team through difficult times.
マネージャーはチームを困難な時期から導いた。 - We must steer the company in a new direction.
会社を新しい方向に舵を切らなければならない。
「舵を取る」「導く」「方向を決める」といった責任を伴う場面に適しています。
シーン別:「舵を切る」の英語表現まとめ
| シーン | おすすめ英語表現 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 方針転換を説明したい | change course | 最も汎用的。「方向転換する」 |
| 新しい挑戦を強調したい | take a new direction | 積極的な印象 |
| 組織を導く・リーダーシップ | steer | 主導権を持って導く |
| 政治・経済ニュースで使う | shift direction / change course | 中立的な表現 |
ビジネスで使える「舵を切る」英語例文集
- The company decided to change course and focus on sustainability.
その会社は持続可能性に重点を置く方向へ舵を切った。 - Japan is taking a new direction toward renewable energy.
日本は再生可能エネルギーへ舵を切り始めている。 - The CEO steered the business through a major crisis.
CEOは大きな危機の中で会社の舵を取った。 - It’s time to shift direction and embrace digital transformation.
デジタル化へ舵を切る時が来た。
英語ニュースで使われる「舵を切る」表現
実際の英語ニュースでも「舵を切る」にあたる表現は頻繁に登場します。
- The Bank of Japan changed course on its monetary policy.
日本銀行は金融政策の舵を切った。 - The company is taking a new direction after years of losses.
その企業は長年の赤字を経て、新たな方向に舵を切っている。 - The administration steered the country away from isolationism.
政権は国を孤立主義から脱却させた。
このように、英語では「course」「direction」「steer」がキーワードになります。
舵を切るの英語表現を覚えるコツ
- change course=方針を変える
- take a new direction=新しい方向へ進む
- steer=導く・操縦する
覚え方のポイント
- “course” は進路
- “direction” は方向
- “steer” は舵を取る
この3語をセットで覚えておくと、ビジネスでもニュースでも応用できます。
まとめ:「舵を切る」は英語で“change course”が基本!
最後にポイントを整理します。
- 「舵を切る」は英語で change course が最も一般的
- 前向きな変化を表すなら take a new direction
- リーダーとして導く意味なら steer を使う
- いずれも「方向転換」「決断」「変革」を表す表現として使われる
| 日本語 | 英語表現 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 舵を切る | change course | 方向転換する |
| 舵を新しい方向に切る | take a new direction | 新たな挑戦を始める |
| 舵を取る | steer | 主導権を持って導く |
| 進路を変更する | shift direction | 計画を変える |
つまり、
- 状況を変えるときは “change course”
- 新しい挑戦なら “take a new direction”
- チームを導くなら “steer”
という使い分けがベストです。
以上、「舵を切る」の英語表現についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










