クルーズ船の「揺れない場所」について、詳しく解説します。
船旅を快適に過ごすうえで、揺れの少ない場所を知っておくことはとても大切です。
ポイントごとに整理しました。
目次
揺れが起きる仕組み
船は波の影響で「縦揺れ(ピッチング)」と「横揺れ(ローリング)」、そして「上下動(ヒービング)」が発生します。
- 縦揺れ(ピッチング) … 船首と船尾が上下に動く。
- 横揺れ(ローリング) … 左右に揺れる。
- 上下動(ヒービング) … 全体が持ち上がったり下がったりする。
このため「船の中央で、できるだけ低層階」にいると揺れの影響を最小限にできます。
揺れにくい場所の基本
- 船体中央部(前後の真ん中あたり)
→ 縦揺れの振幅が少ない。エレベーター近くや中央の廊下にある客室が該当。 - 低層階(下のデッキ)
→ 重心に近い位置は揺れが伝わりにくい。上層階やバルコニー付きの高層デッキは眺めは良いけれど揺れやすい。 - 窓の少ない内側キャビン
→ 景観はないが、揺れの心理的影響が小さい。外の景色が見えると「揺れている」と感じやすいので、船酔いしやすい人には内側もおすすめ。
揺れやすい場所
逆に、避けた方が良い場所もあります。
- 船首(前方)や船尾(後方) → 縦揺れが大きく、ジェットコースターのような動きを感じやすい。
- 高層デッキ → 高いほど振れ幅が増すため、横揺れを強く感じやすい。
- 端のキャビン → 中央廊下から離れた端の客室は揺れの影響が増す。
具体的なキャビン選びのコツ
- 「ミッドシップ(Mid-ship)」と書かれた部屋を選ぶ
船会社の案内やデッキプランに「Mid-ship」と表記されているキャビンは中央付近に配置されている。 - デッキプランを確認して低層の中央を予約
船の3〜6階あたりにある中央部分のキャビンがもっとも安定。 - 予算に余裕があるなら、スタビライザー付き大型船を選ぶ
近年の大型クルーズ船は揺れを軽減する「フィンスタビライザー(翼状の安定装置)」を備えており、従来より大幅に快適。
揺れを感じにくくする過ごし方
- 視線を水平線に合わせる … 内側キャビンなら無理ですが、外に出て水平線を見ていると酔いにくい。
- 深呼吸やリラックス … 緊張していると揺れを過敏に感じる。
- 船酔い薬や酔い止めバンドを活用 … 事前に服用すれば安心。
- 食事は軽めに … 満腹・空腹は酔いやすさに影響する。
まとめ
- 揺れない場所は 「中央・低層・内側」
- 避けたいのは 「前後・高層・端」
- 快適に過ごすなら、デッキプランを見てミッドシップの低層階を選ぶのがベスト。
以上、クルーズ船の揺れない場所についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。