船底塗装にかかる費用について

目次

船底塗装にかかる費用はどれくらい?

船底塗装にかかる費用は、船の大きさや船底の状態、使用する塗料、依頼するマリーナや業者によって大きく変わります。

また、単純な「塗装代」だけでなく、上下架料や高圧洗浄費、下地処理費、船底塗料代などが別途必要になる場合があります。

そのため、船底塗装の費用を考える際は、塗装料金だけを見るのではなく、作業全体にかかる総額を確認することが重要です。

国内マリーナの料金例を見ると、20~30ft程度のプレジャーボートでも、数万円程度で施工できるケースがある一方、作業内容によっては10万円を超えることもあります。

全国一律の相場が決まっているわけではないため、船のサイズだけで費用を判断するのは避けた方がよいでしょう。

船底塗装費用の主な内訳

船底塗装では、複数の作業費用が発生します。

ここでは、主な費用項目を詳しく解説します。

上下架料

海上係留している船の船底を塗装するためには、基本的に船を陸上へ上げる必要があります。

そのため、

「上架して作業を行い、終了後に再び下架する」

という工程が必要です。

マリーナによっては、船底塗装料金とは別に上下架料が設定されています。

たとえば、ハウステンボスマリーナではビジターの上下架料が1ftあたり1,100円とされています。

25ftの船であれば、

1,100円 × 25ft = 27,500円

となります。

船底塗装そのものの料金が安く見えても、上下架料を加えると総額が大きくなる場合があります。

船底洗浄費

船を上架した後は、船底に付着した汚れを除去します。

主に付着するものとしては、

海藻、ぬめり、泥、フジツボ、カキなどが挙げられます。

一般的には高圧洗浄機を使って船底を洗浄します。

ハウステンボスマリーナでは、ビジターの船底清掃が1ftあたり660円~とされています。

25ftの場合は、

660円 × 25ft = 16,500円~

となります。

ただし、フジツボなどが大量に付着している場合は、追加料金が発生することがあります。

下地処理費

船底塗料をきれいに塗るためには、下地処理も重要です。

古い塗膜が剥がれている場合や、塗料が何層にも重なっている場合には、

スクレーパーによる剥離、サンドペーパーによる研磨、旧塗膜の除去、プライマー施工

などが必要になることがあります。

軽度な下地処理であれば基本料金に含まれる場合もありますが、本格的な剥離作業は別料金になるのが一般的です。

実際に、一部のマリーナでは船底塗料の剥離作業を別途見積もりとしています。

そのため、長期間メンテナンスしていない船は、通常よりも費用が高くなる可能性があります。

船底塗料にかかる費用

船底塗装では、海藻やフジツボなどの付着を抑えるための防汚塗料を使用します。

塗料の価格は、メーカーや性能、容量によって異なります。

たとえば、日本ペイントマリン系の船底防汚塗料には、2kgで1万円前後の商品があります。

ただし、実際に必要になる塗料の量は、

船底面積、船型、塗布回数、塗料の種類

などによって変わります。

そのため、「船底塗料代は必ず○万円」と一律に考えるのではなく、使用する塗料と必要量を確認することが大切です。

また、近年は塗料や関連資材の価格上昇を受けて、料金改定を行うマリーナもあります。

船底塗装を依頼する際は、最新の料金表を確認するとよいでしょう。

プロペラやシャフトの塗装費用

船底塗装と同時に、プロペラやシャフトの処理を行うケースもあります。

これらの金属部分は、船底と同じ塗料をそのまま使用できない場合があるため、専用の下地処理や塗料が必要です。

マリーナによっては、プロペラやシャフトの塗装費用が別料金として設定されています。

たとえば、1基エンジン艇で数千円から1万円台、2基エンジン艇では1万円以上になる料金例があります。

さらに塗料代が別途必要になる場合もあります。

プロペラやシャフトまで施工する予定がある場合は、船底塗装の見積もりと合わせて確認しておくと安心です。

フジツボが多いと費用が高くなることがある

船底塗装費用を左右する大きなポイントのひとつが、船底の汚れ具合です。

特にフジツボが大量に付着している場合は、

高圧洗浄、スクレーパーによる除去、研磨、下地処理

といった作業が必要になります。

通常の洗浄だけでは除去できない場合、追加料金が発生することがあります。

実際に、一部のマリーナではフジツボの付着状況に応じて数千円程度の追加料金を設定しています。

長期間、船底塗装を行っていない船ほど作業量が増えやすいため、費用も高くなる傾向があります。

船底塗装をDIYすると費用を抑えられる?

セルフ作業が認められているマリーナでは、自分で船底塗装を行うこともできます。

DIYで必要になる主な費用は、

上下架料、施設使用料、高圧洗浄機使用料、船底塗料、ローラー、刷毛、マスキングテープ、スクレーパー、サンドペーパー、防護用品

などです。

業者に依頼する場合と比べて、塗装工賃を抑えられる可能性があります。

DIYでも施設利用料は必要になる

DIYであっても、船を陸に上げるための上下架料や、作業スペースの使用料などは必要になります。

また、塗料や工具類を新しくそろえる場合は、その分の費用もかかります。

そのため、

「DIYなら必ず安く済む」

とは限りません。

特に、旧塗膜の剥離や大規模な下地処理が必要な場合は、作業負担も大きくなります。

初めての場合は専門業者への依頼も選択肢

船底塗装では、塗料選びや下地処理、乾燥時間の管理などが重要です。

施工方法が適切でないと、塗料が十分に密着しなかったり、短期間で剥がれたりする可能性があります。

下地処理や塗料選定に不安がある場合は、マリーナや専門業者へ依頼する方法も検討するとよいでしょう。

実際の船底塗装料金例

船底塗装の費用は施設によって大きく異なります。

たとえば、豊田マリンでは参考料金として、

YAMAHA SRV20:36,000円
YAMAHA UF-23船外機艇:41,000円
YAMAHA UF-23ドライブ艇:61,500円
YAMAHA UF-30シャフト艇:75,700円

という料金例があります。

これらには、上下架や高圧水洗、貝類除去、船底塗装、船底塗料などが含まれています。

一方、別のマリーナでは上下架料、清掃料、塗装工賃、塗料代をそれぞれ個別に計算する場合があります。

たとえば25ft艇でも、上下架、船底清掃、船底塗装だけで10万円を超える料金例があります。

このように、同じサイズの船でも、料金体系によって総額には大きな差が生じます。

船底塗装費用が高くなりやすいケース

船底塗装の費用は、船の状態や作業内容によって増えることがあります。

船体サイズが大きい場合

船が大きくなるほど船底面積も広くなります。

そのため、使用する塗料の量や作業時間が増え、費用も高くなりやすくなります。

フジツボや貝類が大量に付着している場合

通常の高圧洗浄だけで除去できない場合は、手作業による除去が必要になります。

作業時間が増えるため、追加費用が発生する可能性があります。

旧塗膜の剥離が必要な場合

古い塗料が厚く重なっていたり、大きく剥がれていたりする場合には、船底全体の剥離作業が必要になることがあります。

こうした作業は別途見積もりになることが多く、費用が大きく増える要因になります。

プロペラやシャフトも施工する場合

プロペラやシャフトなどの金属部分を同時に処理する場合は、追加の施工費や専用塗料代が必要になる場合があります。

防食亜鉛などを交換する場合

上架したタイミングで、防食亜鉛やその他の部品を交換するケースもあります。

こうしたメンテナンスを同時に行うと、船底塗装以外の費用も加算されます。

船底塗装の見積もりで確認したいポイント

船底塗装を依頼する際は、提示された金額だけを見るのではなく、作業内容を確認することが重要です。

上下架料が含まれているか

船底塗装料金に上下架料が含まれている施設もあれば、別料金の施設もあります。

見積もり時に必ず確認しておきましょう。

高圧洗浄やフジツボ除去が含まれているか

通常の高圧洗浄は基本料金に含まれていても、フジツボの除去は追加料金になる場合があります。

船底の状態が悪い場合は、追加費用についても確認しておくと安心です。

塗料代が含まれているか

船底塗装料金に塗料代が含まれているケースと、別途購入が必要なケースがあります。

使用する塗料の種類や必要量も含めて確認しましょう。

下地処理の範囲を確認する

軽い研磨は基本料金に含まれていても、全面剥離やプライマー施工は別料金になることがあります。

「どこまでが基本料金に含まれているのか」を確認しておくことが大切です。

船底塗装の費用は数万円から10万円超まで幅がある

船底塗装にかかる費用は、船の大きさだけでは決まりません。

国内マリーナの料金例を見ると、20~30ft程度のプレジャーボートでは数万円で施工できるケースがある一方、上下架料や洗浄費、塗装工賃などを個別に加算すると10万円を超えるケースもあります。

特に、

船底の汚れが激しい、旧塗膜の剥離が必要、プロペラやシャフトも施工する、高性能な船底塗料を使用する

といった場合は、費用が高くなりやすくなります。

そのため、船底塗装を依頼するときは、単純な「塗装料金」だけではなく、

上下架料、洗浄料、下地処理料、塗装工賃、塗料代、追加作業費

まで含めた総額で比較することが重要です。

また、料金はマリーナや時期によって変更される可能性があります。

実際に依頼する際は、利用予定のマリーナや業者へ最新の料金と作業内容を確認するとよいでしょう。

以上、船底塗装にかかる費用についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次