潜水艦は英語で何という?
潜水艦は英語で、一般に「submarine」といいます。
最も基本的で広く使われている表現であり、軍用の潜水艦について説明する場合にも通常はsubmarineを使います。
日本語では「サブマリン」と表記されることが多いですが、実際の英語の発音は「サブマリーン」に近く聞こえる場合があります。
submarineの基本的な使い方
submarineは名詞として「潜水艦」を意味します。
たとえば、次のように表現できます。
- submarine:潜水艦
- a submarine:1隻の潜水艦
- submarines:複数の潜水艦
- Japanese submarine:日本の潜水艦
- military submarine:軍用潜水艦
英文では、たとえば「その潜水艦は浮上した」は、以下のように表現できます。
The submarine surfaced.
「潜水艦は潜航した状態を維持した」であれば、次のように表現できます。
The submarine remained submerged.
submarineは形容詞としても使われる
submarineは名詞だけでなく、「海中の」「海底の」といった意味を表す形容詞としても使われます。
代表的な表現には、次のようなものがあります。
- submarine cable:海底ケーブル
- submarine volcano:海底火山
そのため、英語のsubmarineが出てきたからといって、必ずしも「潜水艦」という意味になるとは限りません。
前後の単語や文脈から判断する必要があります。
潜水艦を略して「sub」と表現することもある
英語では、submarineを略して「sub」と呼ぶことがあります。
特に会話や報道などでは使われることがあります。
たとえば、次のように表現できます。
The navy deployed several subs.
これは「海軍はいくつかの潜水艦を展開した」といった意味です。
ただし、subには「補欠」「代役」「サンドイッチ」など別の意味もあるため、どの意味なのかは文脈によって判断する必要があります。
「submarine boat」という表現もある
「submarine boat」という表現が使われることもあります。
ただし、これは歴史的な文章などで見られることがある表現で、現代英語で単純に「潜水艦」と言いたい場合はsubmarineを使うのが一般的です。
そのため、通常は無理にsubmarine boatを使用する必要はありません。
原子力潜水艦は英語で何という?
原子力潜水艦は英語で「nuclear-powered submarine」と表現できます。
直訳すると「原子力によって推進される潜水艦」という意味です。
nuclear-poweredとnuclear-armedは意味が違う
原子力潜水艦について理解するうえで重要なのが、「nuclear-powered」と「nuclear-armed」の違いです。
nuclear-poweredは「原子力推進の」という意味です。
一方、nuclear-armedは「核兵器を搭載した」という意味です。
したがって、nuclear-powered submarineと書かれていても、それだけで核兵器を搭載していることを意味するわけではありません。
nuclear submarineという表現もある
より簡潔に「nuclear submarine」と表現されることもあります。
一般向けの記事や会話ではこちらも使われますが、動力方式を明確に表現したい場合はnuclear-powered submarineの方が正確です。
ディーゼル潜水艦は英語で何という?
一般に「ディーゼル潜水艦」と呼ばれる潜水艦は、英語では「diesel-electric submarine」と表現されることがあります。
diesel-electric submarineとは
典型的なディーゼル・エレクトリック潜水艦では、ディーゼル機関を主として発電や蓄電に使用し、潜航中は蓄電池の電力によって電動機を動かして推進します。
そのため、単純な「diesel submarine」よりもdiesel-electric submarineと表現した方が仕組みを正確に伝えやすくなります。
conventionally powered submarineという表現もある
原子力潜水艦と区別する場合には「conventionally powered submarine」という表現も使われます。
日本語では「通常動力型潜水艦」と訳せます。
原子力推進ではない潜水艦をまとめて説明したい場合に使いやすい表現です。
攻撃型潜水艦は英語で何という?
攻撃型潜水艦は英語で「attack submarine」といいます。
敵の潜水艦や水上艦への対処、情報収集、対地攻撃、特殊作戦支援など、さまざまな任務を担います。
SSNとは
原子力推進の攻撃型潜水艦については、米海軍などで「SSN」という艦種記号が使われます。
一般的には「攻撃型原子力潜水艦」と理解すると分かりやすいでしょう。
ただし、SSNは単純に英単語の頭文字を並べた略語として理解するよりも、艦種を示す分類記号として捉えた方が正確です。
弾道ミサイル潜水艦は英語で何という?
弾道ミサイル潜水艦は英語で「ballistic missile submarine」といいます。
潜水艦発射弾道ミサイルを運用することを主な役割とする潜水艦です。
SSBNとは
原子力推進の弾道ミサイル潜水艦には「SSBN」という艦種記号が使われます。
日本語では「弾道ミサイル原子力潜水艦」などと表現されます。
SLBMとは
潜水艦発射弾道ミサイルは英語で、
submarine-launched ballistic missile
といいます。
頭文字を取って「SLBM」と略されます。
つまり、
- SSBN:弾道ミサイル原子力潜水艦
- SLBM:潜水艦発射弾道ミサイル
という違いがあります。
誘導ミサイル潜水艦は英語で何という?
誘導ミサイルを主に運用する潜水艦は「guided-missile submarine」と表現されます。
SSGNとは
原子力推進の誘導ミサイル潜水艦には「SSGN」という艦種記号が使われます。
SSGNを単純に「cruise missile submarine」と訳すのは正確ではありません。
米海軍のSSGNはトマホークなどの巡航ミサイルを運用するため、実際には巡航ミサイル潜水艦としての性格を持っています。
しかし、艦種としての正式な表現はguided-missile submarineです。
したがって、
- SSGN:誘導ミサイル原子力潜水艦
- cruise missile:巡航ミサイル
と区別して覚えるとよいでしょう。
潜水艇は英語で何という?
潜水艇は英語で「submersible」と表現されることがあります。
submarineと似ていますが、完全に同じ意味ではありません。
submarineとsubmersibleの違い
submarineは一般に、自立して航行し、長期間の任務を行える潜水艦を指すことが多い言葉です。
一方のsubmersibleは、海洋調査や深海探査などに使われる潜水艇や潜水装置を指すことがあります。
ただし、両者の違いは単純に船体の大きさだけで決まるわけではありません。
用途、自立運用能力、母船への依存度などによって使い分けられます。
human-occupied vehicleとは
人間が乗り込む有人潜水艇については「human-occupied vehicle」という表現があります。
略して「HOV」と呼ばれます。
海洋研究や深海探査の分野でよく使われる表現です。
有人潜水艇を表す表現にはmanned submersibleやcrewed submersibleなどもありますが、現在の海洋研究分野ではhuman-occupied vehicleという表現も広く使われています。
無人潜水機に関する英語表現
潜水艦そのものではありませんが、水中で活動する無人機にはいくつかの重要な英語表現があります。
UUVとは
UUVは「Unmanned Underwater Vehicle」の略です。
日本語では「無人水中航走体」などと訳されます。
人が搭乗せず、水中で活動する機器を広く表す言葉です。
なお、近年は組織や文書によって「uncrewed underwater vehicle」のような表現が使われることもあります。
AUVとは
AUVは「Autonomous Underwater Vehicle」の略です。
日本語では「自律型水中航走体」「自律型無人潜水機」などと訳されます。
船上から常時操作されるのではなく、あらかじめ設定されたプログラムやセンサーなどを利用しながら、自律的に水中を移動します。
ROVとは
ROVは「Remotely Operated Vehicle」の略です。
日本語では「遠隔操作型無人潜水機」などと呼ばれます。
海洋調査などに使われるROVの多くは、テザーやアンビリカルケーブルによって母船と接続され、船上などの操作者によって遠隔操作されます。
AUVとROVの大きな違いは、自律的に行動するか、外部から遠隔操作されるかという点です。
潜水艦の主な部位を表す英語
潜水艦に関する英語資料を読む場合には、部位の名称も知っておくと理解しやすくなります。
代表的な単語には、次のようなものがあります。
- hull:船体
- pressure hull:耐圧船殻
- outer hull:外殻
- sail:セイル
- conning tower:司令塔
- periscope:潜望鏡
- rudder:舵
- propeller:プロペラ
- propulsor:推進器
- ballast tank:バラストタンク
- main ballast tank:メインバラストタンク
- torpedo tube:魚雷発射管
sailとconning towerは同じ意味ではない
特に注意したいのが「sail」と「conning tower」です。
日本語では潜水艦の船体上部にある構造物をまとめて「司令塔」と呼ぶことがありますが、英語ではsailとconning towerは必ずしも同義ではありません。
sailは、現代潜水艦の船体上部にある流線形の構造物を指す場合によく使われます。
一方、conning towerは歴史的・構造的な意味での指揮区画を指す言葉です。
そのため、現代潜水艦の上部構造物を何でもconning towerと呼ぶのは避けた方が正確です。
潜航や浮上を表す英語
潜水艦の記事では、潜ったり浮上したりする動作を表す英単語も頻繁に登場します。
dive
diveは「潜る」「潜航する」という意味です。
たとえば、
The submarine began to dive.
とすれば、「潜水艦は潜航を始めた」という意味になります。
submerge
submergeは「水中に沈める」「水中に潜る」といった意味を持つ単語です。
「潜航した状態」は「submerged」と表現できます。
たとえば、
The submarine remained submerged.
とすれば、「潜水艦は潜航した状態を維持した」という意味です。
surface
surfaceは名詞では「水面」ですが、動詞として使うと「浮上する」という意味になります。
The submarine surfaced.
とすれば、「潜水艦が浮上した」という意味です。
潜水艦に関連する英語表現
潜水艦について英語の記事や資料を読む場合には、次のような関連表現も覚えておくと便利です。
- underwater:水中の、水中で
- underwater navigation:水中航法
- underwater communication:水中通信
- sonar:ソナー
- active sonar:アクティブソナー
- passive sonar:パッシブソナー
- torpedo:魚雷
- snorkel:シュノーケル
- ballast:バラスト
- ballast tank:バラストタンク
- diving depth:潜航深度
- operating depth:運用深度
- test depth:試験深度
- crew:乗組員
- commanding officer:指揮官、艦長
潜水艦に関する英語では専門用語や略語が多いため、単純な日本語訳だけでなく、その言葉がどのような文脈で使われているのかを確認することが重要です。
潜水艦乗りは英語で何という?
潜水艦の乗組員は、英語で「submariner」と表現できます。
日本語では「潜水艦乗り」「潜水艦乗組員」といった意味です。
submarine crewという表現もある
潜水艦の乗組員全体を表す場合は、
submarine crew
と表現できます。
個々の乗組員を説明したい場合には、
submarine crew member
という表現も使えます。
したがって、
- submariner:潜水艦乗組員、潜水艦乗り
- submarine crew:潜水艦の乗組員全体
- submarine crew member:潜水艦乗組員の一人
と区別すると分かりやすいでしょう。
日本の潜水艦は英語でどう表現する?
「日本の潜水艦」は、英語で「Japanese submarine」と表現できます。
海上自衛隊の潜水艦であることを明確にしたい場合には、
Japan Maritime Self-Defense Force submarine
または、
JMSDF submarine
という表現を使えます。
英文の中では、
a Japan Maritime Self-Defense Force submarine
のように冠詞を付けて使うこともあります。
潜水艦の主な英語表現を一覧で確認
潜水艦に関連する代表的な英語をまとめると、次のようになります。
- submarine:潜水艦
- sub:潜水艦の略称
- nuclear-powered submarine:原子力潜水艦
- diesel-electric submarine:ディーゼル・エレクトリック潜水艦
- conventionally powered submarine:通常動力型潜水艦
- attack submarine:攻撃型潜水艦
- ballistic missile submarine:弾道ミサイル潜水艦
- guided-missile submarine:誘導ミサイル潜水艦
- submersible:潜水艇、潜水装置
- human-occupied vehicle:有人潜水艇
- UUV:無人水中航走体
- AUV:自律型水中航走体
- ROV:遠隔操作型水中機
- submariner:潜水艦乗組員
- submarine crew:潜水艦の乗組員
潜水艦は英語では基本的にsubmarineと覚えればよい
潜水艦を英語で表現する場合、最も基本的な単語は「submarine」です。
日常会話や一般的な文章で「潜水艦」と言いたいのであれば、基本的にsubmarineを使えば問題ありません。
ただし、潜水艦にはさまざまな種類があり、原子力潜水艦ならnuclear-powered submarine、攻撃型潜水艦ならattack submarine、弾道ミサイル潜水艦ならballistic missile submarineなど、役割や動力方式によって表現が変わります。
また、潜水艇はsubmersible、有人潜水艇はhuman-occupied vehicle、無人水中航走体にはAUVやROVなどの表現が使われます。
潜水艦に関する英語を正確に理解するには、submarineだけでなく、こうした関連用語や艦種記号との違いもあわせて覚えておくとよいでしょう。
以上、潜水艦は英語で何というのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
















