カヌーに乗る際の服装は、安全性・快適性・機動性をすべて満たす必要があります。
特に初心者やレジャーで楽しむ方は、天候や水温、活動の激しさなどを十分に考慮して準備することが大切です。
以下に、季節別・状況別に適したカヌーの服装を詳しくご紹介します。
目次
基本的な服装のポイント(共通事項)
要素 | 理由 |
---|---|
濡れても乾きやすい服 | パドリングや落水で濡れることがあるため、綿素材は避け、ポリエステルなどの化繊がおすすめ |
動きやすい服装 | パドリングの動作を妨げないフィット感が重要。伸縮性のある素材がベスト |
安全性を重視した装備 | ライフジャケット(PFD)は必須。さらに帽子やサングラス、グローブで日差し・擦れ・寒さを防ぐ |
春・夏のカヌー:暖かい季節の服装
トップス・ボトムス
- ラッシュガード(長袖推奨):日焼け防止&速乾性あり
- 水陸両用のスポーツウェア(Tシャツ・ショーツ):通気性と速乾性を両立
- レギンスやラッシュパンツ(特に女性):紫外線対策、クラゲなどから肌を守る
足元
- マリンシューズ:滑りにくく、つま先を保護。サンダルより安全性高
- アクアソックス:脱げにくく軽量、初心者にもおすすめ
その他の装備
- 帽子(ストラップ付き):直射日光を遮る。風で飛ばされないように注意
- 偏光サングラス:水面のギラつきを軽減、目の疲れ防止
- 日焼け止め:首筋、手の甲、顔にしっかりと
- グローブ(パドリンググローブ):長時間漕ぐ場合に手のマメや擦れを防ぐ
秋・冬のカヌー:寒い季節の服装
寒い季節は「低体温症対策」が最優先です。
水温が10℃以下の場合、落水時のリスクが非常に高くなります。
ベースレイヤー(肌着)
- 化繊のインナー(速乾・保温性):登山用や冬のスポーツ用インナーがおすすめ(例:モンベル、ミレー)
ミドルレイヤー
- 薄手のフリースやソフトシェル:保温性がありながら動きやすい
アウターレイヤー
- パドリングジャケットやドライジャケット:防風・防水機能を備えた専用ウェアがベスト。ネオプレーン素材も◎
ボトムス・足元
- ドライパンツまたはウェットパンツ:水が浸入しにくい仕様
- ネオプレーンソックス+防水シューズ:保温性とグリップ力を両立
安全面で欠かせない装備
装備 | 説明 |
---|---|
ライフジャケット(PFD) | 法的にも義務のあるケースが多く、命を守る最重要アイテム |
ホイッスル | 万が一の遭難時に音で位置を知らせる |
防水バッグ | スマホ、貴重品、着替えを入れる。中に空気を入れて浮力にも |
予備の着替え | 特に落水後用に、乾いた服を陸に置いておくと安心 |
天候に応じた対策
状況 | 服装の工夫 |
---|---|
雨天時 | レインウェア+防水バッグ、寒い場合はフリースを内側に |
風が強い日 | ウィンドブレーカーで体温低下を防ぐ |
晴天・強日差し | 日焼け対策+水分補給、ラッシュガード+帽子必須 |
服装チェックリスト(初心者用)
- 濡れても乾きやすいウェア(綿はNG)
- 滑りにくい靴(サンダルは避ける)
- 必ずライフジャケットを着用
- 天候と水温に応じたレイヤリング
- 日焼け止め、帽子、サングラスでUV対策
- 万一に備えて着替えやタオルを防水バッグに入れる
まとめ
カヌーに適した格好は、「濡れても快適に過ごせる」+「安全性」+「動きやすさ」を兼ね備えることが大前提です。
特に季節と天候に応じて服装を柔軟に変えることが、安全かつ快適なカヌー体験のカギとなります。
レンタルで済ませられる部分もありますが、最低限のインナーや靴は自分で用意しておくと、より安心して楽しめます。
以上、カヌーに適した格好についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。