一般の人でも、条件によっては潜水艦や潜水艇に乗ることができます。
ただし、海上自衛隊や各国海軍が運用する軍用潜水艦に、観光客として乗り込み、そのまま潜航を体験することは通常できません。
一方で、観光用の潜水艇や潜水船であれば、特別な資格を持っていない一般の人でも乗船できる場合があります。
また、軍用潜水艦や研究用潜水船についても、一般公開イベントなどで艦内や船内の一部を見学できるケースがあります。
そのため、「一般人は潜水艦にまったく乗れない」というわけではありません。
軍用潜水艦に一般の人は乗れる?
観光目的で軍用潜水艦に乗ることは基本的にできない
海上自衛隊などが運用している軍用潜水艦は、一般の観光客を乗せるための船ではありません。
軍用潜水艦には、ソナーや通信装置、航行設備をはじめとするさまざまな装備が搭載されています。
また、限られたスペースの中で乗員が任務を遂行するように設計されているため、旅客船のように一般の乗客を受け入れることを前提としていません。
そのため、一般の人がチケットを購入して軍用潜水艦に乗り、実際の潜航を体験するといったことは通常できません。
一般公開で潜水艦を見学できる場合はある
一般客として潜航することは難しい一方、自衛隊のイベントなどで潜水艦が一般公開されることはあります。
イベントによっては潜水艦の上甲板を歩いたり、艦内の一部を見学したりできるケースがあります。
ただし、公開される場所や参加条件はイベントごとに異なります。
安全上や機密上の理由から、上甲板だけが公開される場合もあれば、限られた範囲で艦内見学が行われる場合もあります。
そのため、潜水艦を見学したい場合は、海上自衛隊や地方協力本部などが発表する最新のイベント情報を確認することが重要です。
観光用潜水艇なら一般の人でも乗れる
特別な潜水資格を必要としないケースが多い
一般の人が実際に海中へ潜る体験をしたい場合、最も利用しやすいのが観光用潜水艇です。
観光用潜水艇は、乗客が海中の景色を楽しむことを目的として造られています。
乗客自身が操縦するわけではないため、多くの場合、スキューバダイビングのライセンスや潜水に関する専門資格は必要ありません。
船内の座席に座り、窓から魚やサンゴなどを観察する形式が一般的です。
そのため、海に直接入ることに抵抗がある人でも海中の世界を楽しみやすいのが特徴です。
年齢や健康状態によって制限されることがある
観光用潜水艇は比較的参加しやすいものの、誰でも必ず乗れるとは限りません。
運航会社によっては、年齢や身長、健康状態などについて参加条件を設けている場合があります。
また、乗り降りの際に階段を利用する船もあるため、自力での移動が難しい場合には参加できないことがあります。
妊娠中の人や心臓・呼吸器系の疾患がある人などについても、乗船条件が設定されている場合があります。
実際に利用する際は、予約前に各運航会社の参加条件を確認しましょう。
潜水艦と潜水艇にはどのような違いがある?
呼び方に明確な線引きがあるとは限らない
「潜水艦」と「潜水艇」は似た言葉ですが、必ずしも大きさだけで明確に分類されているわけではありません。
一般的には、独立して航行し、長期間の活動ができるものを潜水艦と呼び、母船などの支援を受けながら比較的限定された範囲で活動するものを潜水艇と呼ぶことがあります。
ただし、実際には目的や運用する組織によって名称が異なります。
研究分野では「有人潜水調査船」や「有人潜水船」といった名称も使われます。
そのため、潜水艦と潜水艇を単純に「大型か小型か」だけで区別するのは適切ではありません。
軍用・観光用・研究用で目的が大きく異なる
水中を航行する船は、大きく分けると軍用、観光用、研究用などがあります。
軍用潜水艦は、防衛や警戒監視などの任務を目的として運用されます。
観光用潜水艇は、乗客に海中の景色を楽しんでもらうことが主な目的です。
研究用の有人潜水船は、海底地形や深海生物、地質などを調査するために使用されます。
同じ水中船舶でも、目的によって構造や設備、潜れる深さなどは大きく異なります。
研究用潜水艇に一般の人は乗れる?
観光客として乗ることは通常できない
深海調査などに使われる研究用の潜水艇や有人潜水調査船は、一般向けの観光施設として運航されているものではありません。
基本的には、研究者や操縦士、技術者などが調査目的で乗船します。
研究用潜水船は限られた人数で運用されることが多く、安全管理や潜航計画も厳格に行われます。
そのため、一般の人が料金を支払って自由に乗れるものではありません。
教育や取材などで研究者以外が乗る場合もある
一方で、研究者以外が絶対に乗れないわけではありません。
教育、人材育成、取材、映像撮影など、特別な目的で一般の研究者以外が乗船した事例もあります。
ただし、こうしたケースは通常の観光サービスとは異なります。
一般の人が気軽に申し込めるものではないため、「研究用潜水船には特別な機会がなければ乗れない」と考えると分かりやすいでしょう。
一般公開で研究用潜水船を見学できることもある
実物を間近で見られるイベントが開催されることがある
研究用潜水船については、研究機関の一般公開イベントなどで実物を見学できる場合があります。
たとえば、日本の有人潜水調査船「しんかい6500」についても、一般公開イベントで実機が公開されたことがあります。
イベントによっては、外観だけでなく、限られた人数を対象として内部が公開されることもあります。
実際に潜航するわけではありませんが、研究用潜水船の構造や内部の狭さを体感できる貴重な機会です。
潜水艇に乗るための資格は必要?
乗客として乗るだけなら資格不要の場合が多い
観光用潜水艇に乗客として乗る場合、自分で船を操縦するわけではないため、一般的には特別な操縦免許は必要ありません。
また、船内に乗ったまま潜るタイプであれば、スキューバダイビングのライセンスも通常は必要ありません。
専門の操縦士や乗組員が運航するため、乗客はスタッフの指示に従って乗船します。
ただし、サービスごとに乗船条件は異なるため、年齢や健康状態などを事前に確認する必要があります。
潜水艇はどのくらい深くまで潜れる?
潜れる深さは船の種類によって大きく異なる
潜水艇が潜れる深さは、その目的や設計によって大きく変わります。
観光用潜水艇は、海中の魚やサンゴなどを観察することを目的としているため、比較的浅い海域を航行するものが多くあります。
一方、研究用の有人潜水船には、数千メートルの深海まで潜航できるものもあります。
日本の「しんかい6500」は、その名称のとおり最大深度6,500メートルまで潜航できる有人潜水調査船です。
ただし、観光用潜水艇が同じような深さまで潜るわけではありません。
観光用と研究用では、設計思想も安全設備も大きく異なります。
潜水艦には窓がある?
軍用潜水艦に大きな窓は基本的にない
軍用潜水艦には、一般的な旅客船のように外の景色を見るための大きな窓は基本的にありません。
潜水艦は水中で大きな水圧を受けるため、船体には非常に高い強度が求められます。
また、軍用潜水艦では周囲の状況を確認するために、潜望鏡やカメラ、ソナーなどの装置が使われます。
乗員が窓から海中を眺めながら航行する船ではありません。
観光用潜水艇には観察用の窓がある
一方、観光用潜水艇は海中を見ること自体が大きな目的です。
そのため、乗客が海中を観察できるように耐圧性を考慮した窓が設けられています。
研究用の有人潜水船でも、調査対象を直接観察するために観察窓が設置されている場合があります。
窓の有無や構造は、潜水艦や潜水艇の用途によって大きく異なります。
潜水艦を体験したい一般の人にはどんな方法がある?
観光用潜水艇に乗る
実際に海の中へ潜る体験をしたいのであれば、観光用潜水艇を利用する方法があります。
ダイビングとは異なり、船内から海中を観察できるため、比較的参加しやすい方法です。
潜水艦の一般公開に参加する
軍用潜水艦に興味がある場合は、自衛隊などが開催する一般公開イベントを探してみる方法があります。
開催内容によっては、上甲板や艦内の一部を見学できることがあります。
潜水艦を展示している博物館を見学する
退役した潜水艦を展示している博物館や施設では、潜水艦の内部を見学できることがあります。
乗員の居住スペースや操縦設備などを間近で見ることができるため、潜水艦の構造や生活環境を知りたい人に向いています。
ただし、実際に航行したり潜航したりする体験ではありません。
一般の人でも潜水艦に乗れる場合はある
一般の人でも、観光用潜水艇であれば乗船して海中を体験することができます。
一方、海上自衛隊などの軍用潜水艦に一般客として乗り、実際に潜航することは通常できません。
ただし、一般公開イベントによっては、軍用潜水艦の上甲板や艦内の一部を見学できる場合があります。
研究用潜水船についても、通常は観光客向けに運航されていませんが、一般公開などで実物や内部を見学できる機会があります。
そのため、「一般の人でも潜水艦に乗れるのか」という疑問に対しては、軍用潜水艦への観光乗船は難しいものの、観光用潜水艇や一般公開を利用すれば、一般の人でも潜水艦・潜水艇を体験することは可能といえるでしょう。
以上、一般の人でも潜水艦に乗れるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
















