釣り船の中乗りの給料の目安について

目次

釣り船の中乗りの給料目安

釣り船の中乗りの給料は、働く地域や船宿、勤務時間、担当する仕事内容、経験の有無によって差があります。

一般的な目安としては、アルバイト・副業の場合で日給8,000〜12,000円前後が中心です。

経験者や船長補助に近い業務まで任される場合は、日給12,000〜15,000円前後になることもあります。

半日便や午後便など、勤務時間が短い場合は1回5,000〜8,000円前後が目安です。

一方で、常勤スタッフや正社員として働く場合は、月給20万〜30万円台の求人もあります。

ただし、正社員の場合は「中乗りだけ」を担当するというより、船長補助、船の清掃・整備、受付、予約管理、釣果情報の更新、SNS運用など、船宿運営全体に関わるケースが多くなります。

給料の目安一覧

働き方給料の目安
短時間・軽作業中心1回3,000〜6,000円前後
半日便・午後便1回5,000〜8,000円前後
通常の中乗りアルバイト日給8,000〜12,000円前後
経験者・船長補助寄り日給12,000〜15,000円前後
常勤・正社員スタッフ月給20万〜30万円台
船長候補・運営業務兼務月給25万円以上の求人もある

釣り船の中乗りとは

釣り船の中乗りとは、簡単にいうと船長をサポートする補助スタッフのことです。

船長は操船やポイント選び、安全確認などに集中する必要があります。

そのため、中乗りは乗船客のサポートや船上での細かな作業を担当します。

釣り船によっては「中乗り」ではなく、「船長補助」「釣り船スタッフ」「遊漁船スタッフ」「アシスタント」などの名称で募集されていることもあります。

主な仕事内容

中乗りの仕事は、釣行中だけではありません。

出船前の準備から帰港後の片付けまで幅広く担当します。

主な仕事内容は以下の通りです。

業務内容
出船前の準備氷、エサ、道具、ライフジャケットなどの準備
乗船案内お客様の案内、荷物の積み込み、釣り座の確認
船上サポート釣り方の説明、仕掛けの扱い方の案内
トラブル対応オマツリほどき、ライン絡み、道具トラブルの補助
釣果サポートタモ入れ、魚の締め方や保管方法の補助
安全確認転倒防止、体調不良者への対応、ライフジャケット確認
帰港後の作業船の清掃、道具洗い、片付け、釣果写真の整理

中乗りは単なる作業員ではなく、接客・安全管理・釣りの技術サポートを兼ねる仕事です。

アルバイトの中乗りの給料相場

アルバイトとして釣り船の中乗りをする場合、もっとも多いのは日給制です。

出船する便に合わせて働き、1便ごと、または1日ごとに給料が決まるケースが一般的です。

未経験者の給料目安

未経験者の場合、給料はやや低めからスタートすることが多いです。

目安は、日給8,000〜10,000円前後です。

釣り経験がある人でも、船宿の仕事としては未経験扱いになる場合があります。

なぜなら、中乗りには釣りの技術だけでなく、お客様対応や安全管理、船上での動き方が求められるからです。

最初は、以下のような補助作業から始めるケースが多いでしょう。

  • 荷物の積み込み
  • 道具の準備
  • 船の清掃
  • お客様の案内
  • 簡単な仕掛け説明
  • タモ入れの補助

未経験でも、船酔いしにくい、早朝勤務に対応できる、接客が丁寧、釣りが好きといった点は評価されやすいです。

経験者の給料目安

経験者の場合は、日給10,000〜15,000円前後が目安になります。

特に、船釣りの経験が豊富で、お客様に釣り方を説明できる人は重宝されます。

評価されやすいスキルは以下の通りです。

  • タモ入れができる
  • オマツリを素早くほどける
  • 初心者に釣り方を説明できる
  • 魚種ごとの釣り方を理解している
  • 仕掛けやノットの知識がある
  • 常連客とコミュニケーションが取れる
  • 船長の指示を理解して動ける
  • 船上で安全に動ける

中乗りは、お客様の満足度に直結する仕事です。

そのため、経験者は日給が高くなりやすく、船宿によっては船長補助に近い役割を任されることもあります。

半日便・午後便の給料目安

半日便や午後便だけの中乗りは、勤務時間が短いため、1回あたりの給料は低めになります。

目安としては、1回5,000〜8,000円前後です。

ごく短時間の軽作業や、港での準備・片付け中心の手伝いであれば、1回3,000〜6,000円前後になることもあります。

ただし、午後便でも乗船客対応や清掃まで含まれる場合は、8,000円前後の条件になることもあります。

半日便で確認したいポイント

半日便の求人を見るときは、単に「半日だから楽」と考えないほうがよいです。

実際には、出船前の準備や帰港後の清掃があるため、求人票に書かれている時間より拘束が長くなる場合があります。

確認したいポイントは以下の通りです。

  • 集合時間は何時か
  • 帰港後の清掃は給料に含まれるか
  • 交通費は別支給か
  • 午前便と午後便を連続で担当することはあるか
  • 悪天候で中止になった場合の給料はどうなるか

特に釣り船は早朝集合が多いため、公共交通機関では通いにくいケースもあります。

車やバイクで通えるかどうかも重要です。

正社員・常勤スタッフの給料相場

釣り船の仕事には、アルバイトだけでなく正社員や常勤スタッフの求人もあります。

給料の目安は、月給20万〜30万円台です。

ただし、正社員の場合は「中乗りだけ」をするというより、船宿の運営全体に関わることが多くなります。

正社員で任されやすい仕事

正社員や常勤スタッフになると、以下のような業務を兼務するケースがあります。

  • 中乗り業務
  • 船長補助
  • 船の清掃
  • 船体や道具のメンテナンス
  • 予約受付
  • 電話対応
  • 釣果情報の更新
  • SNS投稿
  • 写真撮影
  • エサや氷の準備
  • お客様の送迎
  • 屋形船や観光船の補助

そのため、月給が高い求人ほど、単純な中乗りではなく、船宿全体を支えるスタッフとしての役割が求められます。

月給25万円以上の求人は中乗り単体とは限らない

船関係の求人では、月給25万円以上、場合によっては30万円以上の募集も見られます。

ただし、その多くは以下のような職種を含んでいます。

  • 船長候補
  • 船長補佐
  • 小型船舶免許保有者
  • 屋形船スタッフ
  • 観光船スタッフ
  • クルーズ船スタッフ
  • 作業船スタッフ
  • 渡船業務

これらは、釣り船の中乗りよりも責任が重く、資格や経験が求められることがあります。

そのため、給料相場を見るときは、中乗り単体の求人なのか、船長補助や運営業務を含む求人なのかを分けて考えることが大切です。

中乗りの給料が日給制になりやすい理由

釣り船の中乗りは、月給制よりも日給制や便ごとの支払いが多い仕事です。

その理由は、釣り船の営業が天候や予約状況に大きく左右されるからです。

出船できない日がある

釣り船は、いつでも出船できるわけではありません。

以下のような日は、出船中止になることがあります。

  • 強風
  • 高波
  • 台風
  • 大雨
  • 予約人数不足
  • 船の整備日
  • シーズンオフ
  • 禁漁期間

アルバイトの場合、出船しなければ給料が発生しないこともあります。

そのため、日給だけを見て月収を計算すると、実際の収入とズレる可能性があります。

出船中止時の扱いは必ず確認する

中乗りの求人を見るときは、出船中止時の給料について必ず確認しましょう。

特に確認したいのは、以下の点です。

  • 出船中止になった場合、給料は出るのか
  • 港に集合したあとに中止になった場合、手当はあるのか
  • 出船しない日に清掃や整備の仕事はあるのか
  • その場合は日給なのか時給なのか
  • 予約人数不足による中止でも補償はあるのか

安定した収入を求める場合は、出船しない日にも別作業がある船宿や、固定給に近い形で働ける求人を探すとよいでしょう。

月収のシミュレーション

中乗りの月収は、日給と勤務日数によって大きく変わります。

ここでは、日給別に月収をシミュレーションします。

週末だけ働く場合

土日中心に月8回働く場合の目安です。

日給月8回勤務
8,000円64,000円
10,000円80,000円
12,000円96,000円
15,000円120,000円

副業として働く場合、月6万〜12万円ほどを狙える可能性があります。

ただし、毎週必ず出船できるとは限りません。

天候不良や予約状況によって中止があるため、実際の収入は月ごとに変動します。

週3〜4日働く場合

月12〜16回働く場合の目安です。

日給月12回月16回
8,000円96,000円128,000円
10,000円120,000円160,000円
12,000円144,000円192,000円
15,000円180,000円240,000円

週3〜4日働ければ、月10万〜20万円台を目指せます。

ただし、日給制の場合は出船日数に左右されるため、生活費の中心にするには注意が必要です。

常勤に近い働き方の場合

月20回働く場合の目安です。

日給月20回勤務
8,000円160,000円
10,000円200,000円
12,000円240,000円
15,000円300,000円

日給12,000〜15,000円で月20回働ければ、月24万〜30万円ほどになります。

ただし、実際には天候や予約状況で出船回数が減ることもあります。

安定収入を重視するなら、日給制のアルバイトよりも、常勤や正社員の求人を検討したほうがよいでしょう。

中乗りに資格は必要か

釣り船の中乗りだけであれば、小型船舶免許が必須ではない求人も多いです。

中乗りは基本的に操船を担当する仕事ではなく、船長の補助やお客様対応、釣行サポートを行う仕事だからです。

ただし、資格があると有利になる場面はあります。

小型船舶免許があると有利なケース

以下のような働き方を目指す場合は、小型船舶免許があると評価されやすくなります。

  • 船長候補を目指す場合
  • 船長補助として働く場合
  • 将来的に操船を任されたい場合
  • 正社員として船宿運営に関わる場合
  • 渡船や瀬渡し業務がある場合
  • 屋形船や観光船も兼務する場合

中乗りとして働き始める段階では必須でなくても、長く船の仕事に関わるなら取得を検討する価値があります。

遊漁船業務主任者も将来的には有利

遊漁船の運営に深く関わる場合は、遊漁船業務主任者の知識も役立ちます。

ただし、最初から必ず必要というわけではありません。

まずは中乗りとして現場経験を積み、船宿の仕事を理解してから資格取得を考えてもよいでしょう。

給料が高くなりやすい人の特徴

中乗りの給料は、経験や対応できる仕事の幅によって変わります。

同じ日給制でも、船宿にとって頼れる人材であれば、条件が良くなる可能性があります。

釣りの知識がある人

釣りの知識がある人は、中乗りとして評価されやすいです。

特に、以下のような釣りに詳しい人は強みになります。

  • アジ
  • タチウオ
  • カワハギ
  • タイラバ
  • ジギング
  • 青物
  • ヒラメ
  • イカ
  • マグロ
  • 根魚

魚種ごとの釣り方、仕掛け、タナの取り方、誘い方を説明できると、お客様の満足度が上がります。

初心者対応ができる人

釣り船には、初心者のお客様が乗ることもあります。

初心者に対して、専門用語を使いすぎず、わかりやすく説明できる人は重宝されます。

たとえば、以下のような対応ができると評価されやすいです。

  • リールの使い方を教えられる
  • エサの付け方を説明できる
  • 仕掛けの落とし方を教えられる
  • 釣れないときにアドバイスできる
  • オマツリしても落ち着いて対応できる
  • 船酔いした人に気づける

中乗りは、釣りの技術だけでなく接客力も重要です。

タモ入れやトラブル対応ができる人

魚が掛かったときのタモ入れは、中乗りの重要な仕事です。

特に大物狙いの船では、タモ入れの上手さがお客様の釣果に直結します。

また、船上ではラインが絡むオマツリ、仕掛けの破損、根掛かり、リールトラブルなどが頻繁に起こります。

こうしたトラブルを素早く解決できる人は、船長からもお客様からも信頼されやすいです。

体力がある人

中乗りは体力を使う仕事です。

早朝から働き、揺れる船の上で動き続けるため、見た目以上にハードです。

体力面では、以下のような負担があります。

  • 早朝勤務
  • 長時間の立ち仕事
  • 炎天下での作業
  • 冬の寒さ
  • 揺れる船上での移動
  • 重いクーラーや荷物の運搬
  • 帰港後の清掃
  • 海水や魚の血で濡れる作業

釣りが好きでも、仕事として続けるには体力と忍耐力が必要です。

SNSや写真撮影ができる人

最近は、釣り船の集客にSNSや釣果情報の発信が欠かせません。

そのため、以下のようなスキルがある人も評価されやすいです。

  • 釣果写真をきれいに撮れる
  • Instagramに投稿できる
  • Xに釣果情報を投稿できる
  • 釣果ブログを書ける
  • ホームページを更新できる
  • お客様の写真掲載許可を確認できる

中乗りとして船上業務ができるだけでなく、集客にも貢献できる人は、船宿にとって価値の高い人材です。

求人を見るときの注意点

中乗りの求人を見るときは、給料の金額だけで判断しないことが大切です。

日給が高く見えても、拘束時間が長かったり、交通費込みだったり、出船中止時に給料が出なかったりする場合があります。

拘束時間を確認する

日給を見るときは、必ず拘束時間も確認しましょう。

たとえば、日給10,000円でも、集合から解散まで10時間かかる場合は、時給換算で1,000円です。

確認したいポイントは以下の通りです。

  • 集合時間
  • 解散時間
  • 出船前の準備時間
  • 帰港後の清掃時間
  • 休憩時間
  • 釣果写真やSNS更新の有無

求人票に「勤務時間」と書かれていても、実際には前後の準備や片付けが含まれることがあります。

交通費の有無を確認する

釣り船は港に集合するため、交通費も重要です。

特に早朝集合の場合、電車やバスでは間に合わないことがあります。

確認したいポイントは以下の通りです。

  • 交通費は別支給か
  • 日給に交通費が含まれているか
  • 車通勤できるか
  • 駐車場は無料か
  • ガソリン代は支給されるか
  • 早朝に通勤できる場所か

日給が高くても、交通費や駐車場代が自己負担だと、実質的な手取りは下がります。

雇用形態を確認する

中乗りの求人では、アルバイト、業務委託、手伝い、日当制契約など、さまざまな形があります。

雇用形態によって、保険や補償、税金の扱いが変わることがあります。

確認したいポイントは以下の通りです。

  • アルバイト雇用なのか
  • 業務委託なのか
  • 日当制の手伝いなのか
  • 労災の対象になるのか
  • 源泉徴収されるのか
  • 確定申告が必要か
  • 事故やケガの補償はどうなるのか

船上作業にはケガのリスクもあるため、条件面は事前に確認しておきましょう。

給料交渉でアピールできるポイント

中乗りの給料を少しでも良くしたい場合は、「何ができるか」を具体的に伝えることが大切です。

単に「釣りが好きです」だけではなく、船宿にとってどのように役立てるかを伝えましょう。

アピールしやすい経験やスキル

給料交渉や応募時にアピールしやすいのは、以下のような点です。

  • 船釣り経験がある
  • 対応できる魚種が多い
  • タモ入れができる
  • 初心者に説明できる
  • 接客経験がある
  • 土日祝に入れる
  • 早朝勤務に対応できる
  • 車やバイクで通える
  • 船酔いしにくい
  • 釣果写真を撮れる
  • SNS投稿ができる
  • ホームページ更新ができる
  • 小型船舶免許を持っている、または取得予定がある

特に、土日祝に安定して入れる人、繁忙期に働ける人、初心者対応ができる人は重宝されます。

釣り船の中乗りは稼げる仕事なのか

釣り船の中乗りは、日給だけを見ると悪くない仕事に見えることがあります。

しかし、実際には天候や出船状況に収入が左右されるため、安定して大きく稼ぐ仕事というより、釣りが好きな人が経験を活かして働ける仕事と考えたほうが現実的です。

副業には向いている

週末だけ働く副業としては、中乗りは相性の良い仕事です。

釣りの知識を活かせるうえ、日給8,000〜12,000円前後を狙えるため、趣味と実益を兼ねやすい働き方といえます。

ただし、出船中止があるため、毎月安定して同じ金額を稼げるとは限りません。

本業にするなら正社員や船長候補も視野に入れる

本業として船の仕事を続けたい場合は、中乗りアルバイトだけでなく、正社員、船長補助、船長候補も視野に入れるとよいでしょう。

その場合は、小型船舶免許の取得や、遊漁船業務主任者に関する知識、船宿運営の経験が役立ちます。

また、釣果情報の発信やSNS運用ができると、船宿の集客にも貢献できるため、評価されやすくなります。

まとめ

釣り船の中乗りの給料は、アルバイトであれば日給8,000〜12,000円前後が中心です。

半日便や午後便では1回5,000〜8,000円前後、経験者や船長補助に近い仕事では日給12,000〜15,000円前後になることもあります。

正社員や常勤スタッフでは月給20万〜30万円台の求人もありますが、その場合は中乗りだけでなく、船長補助、船の整備、受付、予約対応、釣果更新、SNS運用などを兼務するケースが多いです。

中乗りは、釣りの知識だけでなく、接客力、安全意識、体力、トラブル対応力が求められる仕事です。

給料を見るときは、日給の金額だけでなく、勤務時間、交通費、出船中止時の扱い、雇用形態まで確認しましょう。

副業として働くなら月6万〜12万円ほどを狙える可能性がありますが、天候や予約状況で収入は変動します。

本業として安定収入を目指すなら、正社員や船長補助、船長候補まで視野に入れるのがおすすめです。

以上、釣り船の中乗りの給料の目安についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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