フェリーを利用する際にパスポートが必要かどうかは、フェリーの航路(国内か国際か)、出入国管理の規則、乗船するフェリー会社のルールによって異なります。
以下のケースごとに詳しく説明します。
目次
国内フェリーの場合(日本国内移動)
パスポート不要
日本国内のフェリー移動では、基本的にパスポートは不要です。
たとえば、以下のようなフェリーではパスポートなしで乗船できます。
- 北海道⇔本州(青森・仙台・新潟など)
- 東京⇔伊豆諸島(大島・三宅島・八丈島など)
- 鹿児島⇔奄美大島・沖縄
- 四国・九州・本州間のフェリー
- 離島航路(佐渡島、小笠原諸島など)
ただし、以下の点には注意が必要です。
身分証明書の提示が求められる場合
- 車両を持ち込む場合 → 運転免許証などの身分証明書の提示が求められることがある。
- 離島航路や特定の地域 → 特に小笠原諸島(父島・母島)のフェリーでは、運賃の割引適用などで身分証明書の確認がある場合がある。
- 予約時の本人確認 → フェリー会社によっては、乗船券を発券する際に身分証明書の提示が求められることもある。
国際フェリーの場合(海外航路)
パスポート必須
海外へ渡航する場合は、基本的にパスポートが必須となります。
以下のようなフェリーではパスポートが必要になります。
- 日本⇔韓国
- 釜山行きフェリー(福岡・大阪・下関・境港などから)
- 日本⇔中国
- 上海行きフェリー(大阪・神戸から)
- 日本⇔ロシア
- ウラジオストク行きフェリー(境港などから)
注意点
- ビザが必要な場合がある
- 韓国は90日以内の観光ならビザ不要(日本のパスポート所持者の場合)。
- 中国は基本的に観光ビザが必要(条件によってビザ不要のケースあり)。
- ロシアは電子ビザや観光ビザが必要。
- 出入国手続きがある
- 飛行機と同様、港での出入国審査が必要。
- 韓国・釜山行きフェリーの場合は、釜山港や福岡港などでパスポートチェックが行われる。
例外的なケース
外国領の島へ行く場合
日本国内のフェリーに見えても、行先が外国領の場合はパスポートが必要です。
- 沖縄から台湾へ行くクルーズ船やフェリー(計画中の航路もあり)
- 鹿児島→トカラ列島・奄美大島経由で台湾やフィリピンに行く場合
- 北海道→ロシアのサハリン航路(現在運航停止中)
クルーズ船(フェリー型の国際船)の場合
フェリーに似た「クルーズ船」でも、日本国内のみのクルーズと海外へ行くクルーズでパスポートの要否が異なります。
- 日本国内周遊クルーズ → 原則パスポート不要(運転免許証などでOK)。
- 海外寄港地を含むクルーズ → パスポート必須(韓国、台湾、香港、フィリピン、東南アジアなど)。
まとめ
フェリーの種類 | パスポートの必要性 |
---|---|
国内フェリー(本州・四国・九州・北海道・離島) | 不要(身分証が求められる場合あり) |
韓国・中国・ロシア行きフェリー | 必要 |
外国領の島(台湾・ロシア領など) | 必要 |
クルーズ船(国内のみ) | 不要(身分証が求められることあり) |
クルーズ船(海外寄港地あり) | 必要 |
フェリーの航路や目的地に応じて、事前にフェリー会社の案内を確認し、必要な書類を用意しておくと安心です。
以上、フェリーを利用する際はパスポートは必要なのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。