船検ステッカーは再発行できる
一般に「船検ステッカー」と呼ばれているもののうち、船体の左右に貼られている銀色のステッカーは、正式には「船舶検査済票」といいます。
船舶検査済票を紛失したり、破損したり、船体塗装によって見えなくなったりした場合は、日本小型船舶検査機構(JCI)で再交付の手続きを行う必要があります。
船舶検査済票は、単なる確認用のシールではありません。
小型船舶が検査に合格していることなどを示す重要な表示であるため、なくなった場合や読めない状態になった場合は、そのままにせず再交付を受けましょう。
船検ステッカーの再発行が必要になるケース
船検ステッカーを紛失した場合
航行中にはがれてしまったり、整備や清掃の際になくしてしまったりした場合は、再交付の対象になります。
片側だけが残っている場合でも、船舶検査済票は船体両側に表示するものなので、管轄のJCI支部へ相談して再交付を受けるのが適切です。
ステッカーが破損・汚損した場合
経年劣化や船体の補修などによって、船舶検査済票が破れたり、文字や番号が確認しにくくなったりした場合も再交付を受けられます。
破損した船舶検査済票が手元に残っている場合は、すぐに捨てないようにしましょう。
き損を理由として再交付を受ける場合には、破損した船舶検査済票の提出を求められることがあります。
船体塗装でステッカーが見えなくなった場合
船体を塗装する際に船舶検査済票まで塗りつぶしてしまった場合も、再交付が必要です。
JCIでは、船舶検査済票を塗りつぶしたまま航行すると、20万円以下の罰金の対象になると案内しています。
船体塗装を行うときはステッカー部分を保護し、見えなくなった場合は再交付の手続きを行いましょう。
船検ステッカーを再発行する流れ
必要書類を準備する
船舶検査済票を再交付してもらう場合は、まず必要な書類を準備します。
基本的には「船舶検査証書等再交付申請書」を使用します。
申請書はJCI支部のほか、マリーナやボート販売店などで入手でき、JCI公式サイトからダウンロードすることもできます。
再交付手数料を支払う
船舶検査済票の再交付には手数料がかかります。
2026年9月時点では、船舶検査済票の再交付手数料は1通、つまり2枚1組につき4,100円です。
JCI指定の方法で手数料を支払い、必要に応じて手数料払込証明書を申請書類と一緒に提出します。
管轄のJCI支部へ申請する
必要書類がそろったら、船舶の保管場所を管轄するJCI支部へ提出します。
申請先を決める基準は、原則として所有者の自宅住所ではなく、船舶の保管場所です。
マリーナ、港、自宅敷地内など、実際に船を保管している場所を基準に管轄支部を確認しましょう。
新しい船舶検査済票を受け取る
申請内容に問題がなければ、新しい船舶検査済票が再交付されます。
受け取った船舶検査済票は、船体両側の船外から見やすい場所に貼り付けます。
船検ステッカーの再発行に必要な書類
船舶検査証書等再交付申請書
船舶検査済票を再交付してもらう場合の中心となる書類です。
船舶の情報や再交付を希望するもの、再交付を必要とする理由などを記入します。
船舶検査証書
通常は、現在交付されている船舶検査証書を提出します。
ただし、船舶検査証書自体を紛失しており、その証書も再交付してもらう場合は、紛失しているため当然ながら提出できません。
その場合は、船舶検査証書の再交付も含めて手続きを行います。
船舶検査手帳
船舶検査手帳も、通常は提出が必要です。
船舶検査手帳そのものを紛失している場合は、船舶検査済票とあわせて再交付手続きを行うことができます。
手数料払込証明書
船舶検査済票の再交付手数料を支払ったことを確認するための書類です。
所定の方法で手数料を支払い、必要書類と一緒に提出します。
委任状
所有者本人ではなく、マリーナやボート販売店などの代理人に手続きを依頼する場合は、委任状が必要になります。
代理申請を予定している場合は、事前に必要な書式をJCI支部へ確認しておくと安心です。
船検ステッカーの再発行にかかる費用
船舶検査済票は2枚1組で4,100円
2026年9月時点で、船舶検査済票の再交付手数料は2枚1組につき4,100円です。
船舶検査済票は船体の左右に表示するため、2枚1組として再交付されます。
郵送の場合は郵送費も必要
郵送で再交付された船舶検査済票などを受け取る場合は、再交付手数料とは別に郵送費が必要です。
JCIでは郵送費は申請者負担としており、受取人払いで送付されます。
そのため、4,100円だけで必ずすべての費用が完結するとは限らない点に注意しましょう。
船検ステッカーは郵送でも再発行できる
JCI支部へ郵送申請が可能
船舶検査済票の再交付は、JCI支部の窓口だけでなく郵送でも申請できます。
近くにJCI支部がない場合や、営業時間内に窓口へ行くことが難しい場合には便利な方法です。
郵送前に必要書類を確認する
郵送申請では、書類の記入漏れや不足があると手続きに時間がかかる可能性があります。
特に、申請書、船舶検査証書、船舶検査手帳、手数料関係の書類などがそろっているか確認しましょう。
船舶検査証書や船舶検査手帳も紛失している場合など、通常と状況が異なる場合は、郵送する前に管轄のJCI支部へ確認しておくとスムーズです。
再発行した船検ステッカーの貼り方
船体の両側に貼り付ける
再交付された船舶検査済票は、船体両側の船外から見やすい場所に貼り付けます。
片側だけに貼ればよいわけではないため、左右の両方に正しく表示しましょう。
貼る前に汚れや油分を落とす
船体に汚れや油分、ワックス、水分などが残っていると、ステッカーがはがれやすくなります。
貼付部分をきれいにして十分に乾燥させてから貼ることが大切です。
以前のステッカーの粘着剤が残っている場合も、できるだけ取り除いておきましょう。
船舶検査済票と船舶番号の関係
登録対象船では船舶番号の表示にも関係する
登録対象となる小型船舶では、船舶検査済票の番号と船舶番号が共通しています。
船舶検査済票と船籍港を示す都道府県名を表示することで、船舶番号を表示する仕組みになっています。
そのため、船舶検査済票は単なる「検査済みマーク」ではなく、船舶の識別にも関係する重要な表示です。
なお、登録対象外の船舶では扱いが異なり、都道府県名の表示が不要となる場合があります。
「次回検査時期指定票」をなくした場合は手続きが異なる
船舶検査済票とは別のステッカー
船に貼られているステッカーには、船舶検査済票とは別に「次回検査時期指定票」があります。
「船検ステッカーをなくした」という場合でも、実際になくしたのがどちらなのかによって手続きが変わります。
次回検査時期指定票のみなら専用の申請書を使用する
次回検査時期指定票だけを再交付してもらう場合は、「次回検査時期指定票再交付申請書」を使用します。
基本的には、次回検査時期指定票再交付申請書、船舶検査証書、船舶検査手帳を提出します。
この場合は、通常の「船舶検査証書等再交付申請書」や手数料払込証明書は必要ありません。
したがって、再発行したいステッカーが船舶検査済票なのか、次回検査時期指定票なのかを最初に確認することが重要です。
船舶検査証書や船舶検査手帳もなくした場合
複数の書類を同時に再交付できる
船舶検査済票だけでなく、船舶検査証書や船舶検査手帳も紛失している場合は、それぞれ再交付手続きが用意されています。
2026年9月時点の再交付手数料は、船舶検査証書が1通4,350円、船舶検査手帳が1通5,500円、船舶検査済票が2枚1組4,100円です。
複数を同時に紛失している場合は、必要書類や合計手数料が変わるため、管轄のJCI支部へ確認してから申請するとよいでしょう。
定期検査が近い場合は先にJCIへ確認する
再交付と検査の手続きが関係することがある
定期検査や中間検査の時期が近く、さらに船舶検査証書や船舶検査手帳も紛失している場合は、再交付手続きを単独で進める前にJCIへ確認することをおすすめします。
船舶検査証書や船舶検査手帳については、中間検査と定期検査で再交付の扱いが異なる場合があります。
特に定期検査では、新しい船舶検査証書等が交付される関係から、通常の再交付とは異なる扱いになることがあります。
なお、この扱いを船舶検査済票だけの紛失にも一律に当てはめることはできません。
定期検査が近い場合は、船舶の状況を伝えたうえで、管轄のJCI支部へ確認するのが確実です。
船検ステッカーを再発行するときの注意点
破損したステッカーを勝手に捨てない
船舶検査済票が破損していても、手元に残っている場合は処分せずに保管しましょう。
再交付の際に、破損した船舶検査済票の提出を求められることがあります。
自作のステッカーで代用しない
番号がわかっているからといって、自作のシールや印刷物などで船舶検査済票を代用するのは適切ではありません。
紛失・破損した場合は、正式な再交付手続きを行いましょう。
申請先を間違えない
再交付申請は、原則として船舶の保管場所を管轄するJCI支部へ行います。
自宅住所と船舶の保管場所が異なる場合は、特に注意が必要です。
船検ステッカーの再発行方法まとめ
船検ステッカーと呼ばれる船舶検査済票を紛失・破損した場合は、日本小型船舶検査機構(JCI)で再交付を受けます。
基本的には「船舶検査証書等再交付申請書」を作成し、船舶検査証書、船舶検査手帳、手数料払込証明書などの必要書類をそろえて、船舶の保管場所を管轄するJCI支部へ申請します。
2026年9月時点の再交付手数料は、船舶検査済票2枚1組につき4,100円です。
窓口だけでなく郵送でも申請できますが、郵送費は別途申請者負担となります。
また、破損した船舶検査済票が残っている場合は捨てずに保管し、再交付されたステッカーは船体両側の見やすい位置へ正しく貼り付けましょう。
なお、「船検ステッカー」という言葉が次回検査時期指定票を指している場合は手続きが異なります。
まずは紛失したステッカーの種類を確認し、自分で判断しにくい場合は船舶の保管場所を管轄するJCI支部へ問い合わせると確実です。
以上、船検ステッカーを再発行する方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。







