ウェイクサーフィンは、船が作る波を使ってボードに乗るウォータースポーツです。
通常のサーフィンのように自然の波を待つ必要がなく、初心者でも体験しやすい一方で、船・ロープ・ボード・プロペラ・水域環境が関わるため、安全面への配慮が欠かせません。
特に初心者は、「早く立ちたい」「ロープを離して波に乗りたい」と考えがちですが、最初に意識すべきなのは上達よりも安全です。
正しい環境で始め、基本的なルールや注意点を理解しておけば、ケガや事故のリスクを抑えながら楽しく練習できます。
ここでは、ウェイクサーフィン初心者が気を付けるべきポイントを、安全面・技術面・マナー面に分けて詳しく解説します。
初心者は自己流で始めない
経験者やインストラクターのいる環境で始める
ウェイクサーフィン初心者は、できるだけ経験者やインストラクターのいる環境で始めましょう。
ウェイクサーフィンは、ライダー本人だけで完結するスポーツではありません。
船を操縦する人、後方を確認する見張り役、ロープを管理する人など、複数人の連携が必要です。
自己流で始めると、立ち上がり方だけでなく、転倒時の対応やロープの扱い、船との距離感などを誤ってしまう可能性があります。
初めての場合は、ウェイクサーフィンの体験プランやスクールを利用すると安心です。
「できそうだからやってみる」は危険
ウェイクサーフィンは、見た目だけを見ると気軽にできそうに見えます。
しかし、実際には船のスピード、波の形、ロープの長さ、ボードの種類、水深、周囲の状況など、注意すべきことが多くあります。
特に、知人の船で何となく始める場合は注意が必要です。
船がウェイクサーフィンに適していなかったり、操船者がウェイクサーフィンに慣れていなかったりすると、重大な事故につながるおそれがあります。
初心者のうちは、まず安全に体験できる環境を選ぶことが大切です。
ライフジャケットや安全装備を必ず着用する
泳げる人でも油断しない
ウェイクサーフィンでは、泳ぎに自信がある人でもライフジャケットや浮力のある安全装備を着用しましょう。
転倒したときに水面へ強く体を打つことがあります。
息が乱れたり、方向感覚を失ったり、疲労で泳ぎにくくなったりすることもあります。
水面では自分が思っている以上に体力を消耗しやすいため、「泳げるから大丈夫」と考えるのは危険です。
初心者は特に、浮力のある装備を正しく身につけることが重要です。
体に合ったものを選ぶ
安全装備は、ただ着ていればよいわけではありません。
サイズが合っていないと、転倒時に脱げたり、体が沈みやすくなったりする可能性があります。
着用前には、次の点を確認しましょう。
| 確認項目 | 注意点 |
|---|---|
| サイズ | 体に合っているか |
| ベルト | しっかり締まっているか |
| バックル | 外れや破損がないか |
| 浮力 | 十分な浮力があるか |
| 動きやすさ | 肩や腕の動きを妨げないか |
| 劣化 | 破れ・ほつれ・変形がないか |
特にレンタル品を使う場合は、着用前に状態を確認しておきましょう。
インパクトベストとライフジャケットの違いに注意する
ウェイクサーフィンでは、インパクトベストを着用することがあります。
インパクトベストは、転倒時の衝撃をやわらげる目的で使われることが多い装備です。
ただし、製品によっては十分な浮力がないものもあります。
見た目がライフジャケットに似ていても、必ずしも同じ機能を持っているとは限りません。
初心者や泳ぎに不安がある人は、衝撃緩和だけでなく、浮力性能も確認して選ぶことが大切です。
ウェイクサーフィンに適した船で行う
どんな船でもできるわけではない
ウェイクサーフィンは、船の後方にできる波を使って乗るスポーツです。
そのため、ライダーは船尾の比較的近い位置で滑ることになります。
この特徴があるため、ウェイクサーフィンはどんな船でも安全にできるわけではありません。
船の構造やプロペラの位置によっては、ライダーが危険な場所に近づいてしまう可能性があります。
初心者は、必ずウェイクサーフィンに適した船で行いましょう。
船外機や一般的なスターンドライブ艇は避ける
特に注意したいのが、船外機艇や一般的なスターンドライブ艇です。
これらはプロペラが船尾側に近い位置にあるため、ウェイクサーフィンのように船の近くで乗るスポーツには適していない場合があります。
ウェイクサーフィンでは、基本的にウェイクサーフィン対応のインボード艇を使用するのが安全です。
インボード艇は、プロペラが船底側に配置されているため、ライダーが船尾近くで滑るウェイクサーフィンに適しています。
より安全に楽しむためには、次の点を確認しましょう。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 船の種類 | ウェイクサーフィン対応艇か |
| プロペラの位置 | ライダーが近づいても危険が少ない構造か |
| 操船者の経験 | ウェイクサーフィンの操船経験があるか |
| 見張り役 | 後方確認をする人がいるか |
| 水域 | 十分な広さと水深があるか |
| ローカルルール | 禁止区域や速度制限がないか |
船が適しているか判断できない場合は、その船では行わないほうが安全です。
操船者と見張り役の連携が重要
操船者だけに任せない
ウェイクサーフィンでは、操船者がライダーを見ながら運転するのは危険です。
操船者は前方や周囲の船、障害物、水域の状況を確認しながら運転しなければなりません。
そのため、ライダーの様子を確認する見張り役を必ず置くことが大切です。
見張り役は、ライダーが転倒したかどうかを見るだけではありません。
ライダーの合図を操船者に伝えたり、ロープの状態を確認したり、後方から近づく船がないかを見たりする役割もあります。
見張り役が確認すること
見張り役は、次のような点を常に確認します。
| 確認内容 | 理由 |
|---|---|
| ライダーの姿勢 | 転倒や疲労に気づくため |
| ハンドサイン | スピード調整や中止の意思を伝えるため |
| ロープの状態 | たるみや絡まりを防ぐため |
| 周囲の船 | 接近や衝突を防ぐため |
| 障害物 | 桟橋・ブイ・浅瀬などを避けるため |
| 転倒位置 | ライダーを見失わないため |
初心者が乗るときほど、見張り役の存在は重要です。
事前にハンドサインを決めておく
水上では声が届きにくい
ウェイクサーフィン中は、船のエンジン音、風、波の音で声が届きにくくなります。
ライダーが大声で叫んでも、操船者や見張り役に正確に伝わらないことがあります。
そのため、乗る前にハンドサインを確認しておきましょう。
基本のハンドサイン
初心者が最低限覚えておきたいハンドサインは次の通りです。
| 合図 | 意味 |
|---|---|
| 親指を上に向ける | スピードを上げてほしい |
| 親指を下に向ける | スピードを下げてほしい |
| 手を横に振る | 止めてほしい |
| 頭の上で丸を作る | 大丈夫 |
| 船を指差す | 船に戻りたい |
| 首の前で手を切る | すぐに中止したい |
| 転倒後に片手を上げる | 無事・位置を知らせる |
特に大事なのは、転倒後に片手を上げることです。
水面に浮いている人は、船から見えにくい場合があります。
転んだら、まず自分の位置を知らせることを優先しましょう。
ロープの扱いに注意する
ロープを強く引っ張りすぎない
初心者によくある失敗が、ロープを強く引っ張りすぎることです。
ウェイクサーフィンでは、ロープは立ち上がりやポジション調整のために使います。
最終的には、船に引っ張られるのではなく、船が作る波に乗ることを目指します。
ロープを強く引き続けると、体が前に引っ張られてバランスを崩しやすくなります。
また、腕や肩、腰に負担がかかり、ケガの原因にもなります。
ロープを体に巻かない
ロープは絶対に手首や腕、体、足に巻きつけてはいけません。
転倒時にロープが張ると、体が強く引っ張られるおそれがあります。
特に手首や指に絡むと、関節や靭帯を痛める可能性があります。
ロープを持つときは、軽く握る程度にして、転びそうになったらすぐに離せる状態にしておきましょう。
ロープを離すときも周囲を確認する
ロープを離すタイミングにも注意が必要です。
足元や体の近くに落とすと、転倒時に絡まる可能性があります。
ロープを離すときは、船上の人に回収してもらうか、絡まりにくい方向へ投げるようにします。
初心者のうちは、ロープを離すタイミングもインストラクターや経験者の指示に従いましょう。
立ち上がりは焦らない
自分の力で立とうとしない
初心者は、船が動き出した瞬間に自分の力で立ち上がろうとしがちです。
しかし、早く立とうとするとボードが水に刺さったり、後ろに倒れたりしやすくなります。
ウェイクサーフィンの立ち上がりでは、船の力でボードが水面に上がってくるのを待つことが大切です。
立ち上がりの流れ
基本的な立ち上がりの流れは次の通りです。
- 水中で仰向け気味に浮く
- 膝を曲げてボードを体に近づける
- ロープを軽く持つ
- 船がゆっくり引き始める
- ボードが水面に浮いてくるまで待つ
- 体が自然に起きてきたら立つ
- 膝を柔らかく使いながらバランスを取る
ポイントは、腕で体を引き上げないことです。
船の力に逆らわず、自然に起き上がる感覚を大切にしましょう。
失敗しても力まない
最初からスムーズに立てる人は多くありません。数回失敗するのは普通です。
失敗したときは、次の点を確認しましょう。
| 失敗の原因 | 改善ポイント |
|---|---|
| 早く立ちすぎる | ボードが浮くまで待つ |
| 腕で引っ張る | ロープを軽く持つ |
| 膝が伸びている | 膝を曲げたまま起き上がる |
| 目線が下がる | 進行方向を見る |
| 体が後ろに倒れる | 上半身を起こしすぎず自然に立つ |
焦らず、毎回一つずつ修正していくことが上達につながります。
最初からロープを離そうとしない
まずは安定して乗ることを優先する
ウェイクサーフィンの魅力は、ロープを離して波だけで乗ることです。
しかし、初心者が最初からロープを離そうとすると、姿勢が崩れたり、波から外れたりしやすくなります。
まずは、ロープを持ったまま安定して乗ることを目標にしましょう。
ロープを離す前に確認したいこと
ロープを離すのは、次の状態ができてからで十分です。
| 確認項目 | 目安 |
|---|---|
| 姿勢 | 膝を曲げて安定している |
| 目線 | 前方を見られている |
| 重心 | 前後の調整ができる |
| ロープ | 強く張らず、たるみが出る |
| 波の位置 | パワーゾーンに乗れている |
| 転倒対応 | 転びそうなときにロープを離せる |
ロープに自然なたるみが出てきたら、波に乗れているサインです。
無理に離すのではなく、波の押す力を感じられるようになってから挑戦しましょう。
重心移動でスピードを調整する
前足と後ろ足の使い方を覚える
ウェイクサーフィンでは、ボード上の重心移動でスピードを調整します。
基本的には、前足に体重を乗せると加速しやすく、後ろ足に体重を乗せると減速しやすくなります。
| 重心 | ボードの動き |
|---|---|
| 前足寄り | 加速しやすい |
| 後ろ足寄り | 減速しやすい |
| 前に乗りすぎ | ノーズが刺さりやすい |
| 後ろに乗りすぎ | 波から置いていかれやすい |
初心者は怖さから後ろ足重心になりやすいです。
後ろに乗りすぎると、ボードが減速して波から離れてしまいます。
大きく動きすぎない
重心移動といっても、体を大きく前後に動かす必要はありません。
足裏の圧を少し変えるくらいで十分です。
体を大きく動かすと、バランスを崩しやすくなります。
初心者は、膝を柔らかく使いながら、小さな動きで調整しましょう。
転び方を覚える
転ばないことより安全に転ぶことが大切
初心者は、転ばないように無理に耐えてしまいがちです。
しかし、無理に踏ん張ると、膝や足首、腰、肩を痛めることがあります。
ウェイクサーフィンでは、転びそうになったら無理に耐えず、安全に転ぶことが大切です。
転倒時の注意点
転倒時は、次のことを意識しましょう。
| 注意点 | 理由 |
|---|---|
| ロープをすぐ離す | 引っ張られてケガをしないため |
| 手を水面につきにいかない | 肩や手首を痛めやすいため |
| 板を無理に残さない | 足首や膝をひねるおそれがあるため |
| 頭を守る | 水面やボードとの接触を避けるため |
| 転倒後は片手を上げる | 自分の位置を知らせるため |
| 慌てて泳がない | 船やロープとの接触を防ぐため |
転んだ直後は、まず落ち着いて浮くことが大切です。
船が迎えに来るまで、自分の位置を知らせながら待ちましょう。
船が近づいてくるときは動き回らない
船尾に近づきすぎない
転倒後、船が迎えに来る場面では、ライダー側も注意が必要です。
焦って船に向かって泳いだり、船尾に近づいたりしないようにしましょう。
船にはプロペラがあります。
ウェイクサーフィン対応艇であっても、船に近づくときは必ず操船者やスタッフの指示に従う必要があります。
ロープやボードの位置も確認する
転倒後は、ロープやボードがどこにあるかも確認しましょう。
ロープが体に絡んでいないか、ボードが船との間に挟まっていないかを見ておくと安心です。
迎えに来た船に乗り込むときも、勝手に船尾へ近づかず、指示された場所から乗るようにしましょう。
混雑した水域では行わない
周囲に人や船が多い場所は避ける
ウェイクサーフィンは船の波を利用するため、周囲への影響があります。
遊泳者や他の船が多い場所で行うと、接触事故やトラブルにつながる可能性があります。
次のような場所では避けましょう。
| 避けるべき場所 | 理由 |
|---|---|
| 遊泳者がいる場所 | 接触事故の危険がある |
| SUPやカヤックが多い場所 | 波の影響を受けやすい |
| 釣り人の近く | 迷惑やトラブルになりやすい |
| 他の船が多い場所 | 衝突リスクが高い |
| 桟橋や係留船の近く | 波による影響が出やすい |
| 浅い場所 | 座礁や転倒時の危険がある |
| 禁止区域 | ルール違反になる |
安全に楽しむためには、十分な広さと水深があり、周囲に人や船が少ない場所を選ぶことが大切です。
地域のルールを確認する
湖や海、河川によっては、ウェイクサーフィンやトーイングスポーツが禁止されている場所があります。
速度制限や航行ルールが定められている場合もあります。
初めて行く場所では、事前にマリーナやショップ、管理者に確認しておきましょう。
天候や水面状況を確認する
初心者は穏やかな日に行う
初心者は、風が弱く、水面が穏やかな日に練習するのがおすすめです。
風が強い日や波が荒れている日は、ボードが安定しにくく、転倒時のリスクも高まります。
初心者にとっては、練習しづらいだけでなく、恐怖心が強くなりやすい環境です。
避けるべきコンディション
次のような日は、無理に行わないほうが安全です。
| 状況 | リスク |
|---|---|
| 風が強い | 水面が荒れてバランスを崩しやすい |
| 雷の可能性がある | 水上では非常に危険 |
| 視界が悪い | 他船や障害物を確認しにくい |
| 雨が強い | 操船や視認性に影響する |
| 水温が低い | 体力を奪われやすい |
| 日没が近い | ライダーを見失いやすい |
| 流れが速い | 転倒後に流される危険がある |
少しでも不安がある場合は、無理をせず中止する判断も大切です。
飲酒や体調不良の状態で行わない
飲酒後のウェイクサーフィンは危険
船上レジャーでは、楽しい雰囲気から飲酒を伴うことがあります。
しかし、ウェイクサーフィンをする人は飲酒を避けるべきです。
飲酒すると、判断力や反応速度が低下します。
転倒時にロープを離す判断が遅れたり、船との距離感を誤ったりする可能性があります。
また、飲酒後は脱水や疲労にも気づきにくくなります。
初心者は特に、「乗る日は飲まない」と決めておくと安心です。
体調が悪い日は無理をしない
ウェイクサーフィンは見た目以上に体力を使います。
数回立ち上がりに挑戦するだけでも、腕、肩、腰、脚に負担がかかります。
次のような状態では無理をしないようにしましょう。
| 状態 | 注意点 |
|---|---|
| 睡眠不足 | 集中力が落ちやすい |
| 二日酔い | 脱水や判断力低下につながる |
| 風邪気味 | 体力を消耗しやすい |
| 腰痛がある | 立ち上がりで悪化しやすい |
| 肩や腕に痛みがある | ロープ操作で負担がかかる |
| 熱中症気味 | 水上でも悪化する可能性がある |
| 空腹・満腹 | 気分が悪くなりやすい |
体調が万全でないときは、見学に回る判断も大切です。
初心者に多いケガを知っておく
肩・腰・膝・足首に注意する
ウェイクサーフィン初心者は、力みや無理な姿勢によってケガをしやすくなります。
特に多いのは、ロープを強く引っ張ることで肩や腕に負担がかかるケースです。
また、立ち上がりで反り腰になると腰を痛めやすくなります。
| 部位 | 起こりやすい原因 |
|---|---|
| 肩 | ロープを強く引っ張る |
| 腕 | ハンドルを握り込みすぎる |
| 腰 | 反り腰や無理な立ち上がり |
| 膝 | ボード上で踏ん張りすぎる |
| 足首 | 転倒時に板を無理に残す |
| 首 | 後ろ向きに強く転倒する |
| 胸・肋骨 | 水面に強く打つ |
ケガを防ぐには、力まず、無理に耐えず、転びそうになったら早めにロープを離すことが大切です。
アクセサリー類は外しておく
時計、指輪、ネックレス、ピアスなどは、ロープやボード、ウェットスーツに引っかかる可能性があります。
また、転倒時に紛失することもあります。
ウェイクサーフィンをするときは、アクセサリー類は外しておきましょう。
爪が長い場合も注意が必要です。
ロープやハンドルに引っかかって割れることがあるため、事前に短く整えておくと安心です。
初心者向けのボードを選ぶ
安定感のあるボードを使う
初心者は、上級者向けの小さく反応が速いボードよりも、浮力があり安定しやすいボードを使いましょう。
初心者向けのボードには、次のような特徴があります。
| 特徴 | メリット |
|---|---|
| 浮力がある | 立ち上がりやすい |
| 幅が広い | 安定しやすい |
| 長さがある | バランスを取りやすい |
| クセが少ない | 操作しやすい |
| 体重に合っている | 沈みにくく乗りやすい |
最初からデザインやかっこよさだけで選ぶと、難易度が上がることがあります。
初心者は、まず「乗りやすさ」を重視しましょう。
レンタル時はスタッフに相談する
体験プランやショップでレンタルする場合は、自分の体重や経験レベルを伝えて、適したボードを選んでもらいましょう。
ボードが合っているかどうかで、立ち上がりやすさや安定感は大きく変わります。
初回は短時間で休憩を入れる
疲れる前に休む
ウェイクサーフィンは、短時間でも体力を使います。
初心者は、立ち上がりを何度も繰り返すだけでかなり疲れます。
疲れてくると、次のようなミスが増えます。
| 疲労時のミス | リスク |
|---|---|
| 腕に頼る | 肩や肘を痛めやすい |
| 膝が伸びる | バランスを崩しやすい |
| ロープを離せない | 転倒時に引っ張られる |
| 目線が下がる | 姿勢が崩れる |
| 反応が遅れる | 転倒対応が遅くなる |
初心者は、長時間続けるよりも、短い練習と休憩を繰り返すほうが安全です。
動画で姿勢を確認するのも効果的
休憩中に自分の動画を見ると、姿勢のクセが分かりやすくなります。
「立つのが早すぎる」「ロープを引きすぎている」「膝が伸びている」「目線が下がっている」など、自分では気づきにくいポイントを確認できます。
ただし、撮影に集中しすぎて安全確認がおろそかにならないようにしましょう。
日焼け・熱中症対策をする
水上は日差しを受けやすい
ウェイクサーフィンでは、水面からの照り返しもあるため、陸上より日焼けしやすくなります。
短時間でも肌が赤くなったり、体力を消耗したりすることがあります。
日焼け止めはウォータープルーフタイプを使い、休憩時に塗り直しましょう。
熱中症対策も忘れない
水に入っていると暑さを感じにくいことがありますが、実際には汗をかき、脱水が進むことがあります。
準備しておきたいものは次の通りです。
| 持ち物 | 目的 |
|---|---|
| 飲み物 | 脱水予防 |
| 日焼け止め | 紫外線対策 |
| ラッシュガード | 日焼け・擦れ防止 |
| 帽子 | 船上での日差し対策 |
| タオル | 体温調整 |
| 着替え | 冷え防止 |
| 防水スマホケース | 緊急連絡用 |
| 酔い止め | 船酔い対策 |
夏場は特に、こまめな水分補給を心がけましょう。
緊急時の連絡手段を確保する
防水対策をした携帯電話を用意する
水上では、万が一の事故に備えて連絡手段を確保しておくことが重要です。
携帯電話は防水ケースに入れ、すぐに使える状態にしておきましょう。
船に置いておくだけでなく、誰が持っているのか、緊急時にどう連絡するのかを事前に確認しておくと安心です。
緊急通報先を確認しておく
海上での事故や漂流などは、基本的に海上保安庁の緊急通報番号である118番が関係します。
けが人の救急搬送が必要な場合は119番、事件性がある場合は110番に通報します。
初心者向けには、次のように覚えておくと分かりやすいです。
| 番号 | 主な用途 |
|---|---|
| 118番 | 海の事故・漂流・行方不明など |
| 119番 | 救急・消防 |
| 110番 | 事件・犯罪・警察への通報 |
また、現在地を説明できるように、出航場所、近くの港、マリーナ名、目印になる建物や地名を確認しておきましょう。
ウェイクサーフィン初心者がやってはいけないこと
危険な行動を事前に知っておく
初心者は、何が危険なのかを事前に知っておくことが大切です。
知らずに行動すると、自分だけでなく、同乗者や周囲の人にも危険が及ぶ可能性があります。
特に次の行動は避けましょう。
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| 安全装備なしで乗る | 転倒や疲労時に危険 |
| 対応していない船で行う | プロペラに接近する危険がある |
| 見張り役なしで行う | ライダーを見失う可能性がある |
| ロープを体に巻く | 転倒時に引っ張られて危険 |
| ロープを離さず耐える | 肩や腕を痛めやすい |
| 混雑した水域で行う | 接触事故のリスクが高い |
| 飲酒後に乗る | 判断力や反応が低下する |
| 疲れても続ける | ケガや事故につながる |
| 悪天候で行う | 視界不良や落雷の危険がある |
| いきなりトリックをする | 基本姿勢が崩れてケガをしやすい |
最初は、派手な動きよりも、安全に立つ、安全に乗る、安全に転ぶことを優先しましょう。
初心者向けの安全チェックリスト
出発前に確認すること
ウェイクサーフィンを始める前に、次の項目を確認しておきましょう。
| チェック項目 | 確認 |
|---|---|
| 安全装備は体に合っている | □ |
| ベルトやバックルを正しく締めた | □ |
| 船はウェイクサーフィンに適している | □ |
| 操船者に経験がある | □ |
| 見張り役がいる | □ |
| ハンドサインを決めた | □ |
| 天候や風を確認した | □ |
| 水域のルールを確認した | □ |
| 周囲に遊泳者や他船が少ない | □ |
| ロープを体に巻かないと理解している | □ |
| 転倒時はロープを離すと理解している | □ |
| 転倒後は片手を上げると確認した | □ |
| 飲酒していない | □ |
| 体調に問題がない | □ |
| 緊急連絡手段がある | □ |
このチェックを行うだけでも、初心者の事故リスクを大きく減らせます。
まとめ
ウェイクサーフィン初心者が気を付けるべきことは、技術よりもまず安全です。
特に重要なのは、次の5つです。
安全装備を正しく着用する
泳げる人でも、浮力のある安全装備は必ず着用しましょう。
サイズが合っているか、脱げないか、破損がないかも確認します。
ウェイクサーフィンに適した船で行う
ウェイクサーフィンは、船尾に近い位置で乗るスポーツです。
船外機艇や一般的なスターンドライブ艇は避け、基本的にはウェイクサーフィン対応のインボード艇で行いましょう。
見張り役とハンドサインを用意する
操船者だけに任せず、ライダーを確認する見張り役を置きましょう。
乗る前には、スピード調整や中止のハンドサインを決めておくことが大切です。
ロープを引っ張りすぎず、転倒時はすぐ離す
ロープは補助として使うものです。
手首や体に巻きつけず、転びそうになったらすぐに離しましょう。
無理をせず、疲れる前に休む
初心者は短時間でも体力を使います。
疲れた状態で続けるとケガにつながりやすいため、早めに休憩を取りましょう。
ウェイクサーフィンは、基本を守れば初心者でも楽しみやすいスポーツです。
最初は「ロープを離すこと」や「かっこよく乗ること」よりも、安全に立つ・安全に転ぶ・安全に終わることを意識しましょう。
安全な環境で練習を重ねれば、少しずつ波に乗る感覚がつかめるようになります。
以上、ウェイクサーフィン初心者が気を付けることについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









