ジェットスキーは手軽に楽しめる一方で、「小型船舶」として扱われる乗り物です。
そのため、法律で定められた装備(法定備品)と、安全確保のために事実上必須とされる装備、さらに快適性を高める装備を正しく区別して準備することが重要です。
以下では、誤解が起きやすい点を整理しながら、実際に必要な持ち物を詳しく解説します。
目次
法令・規則上「必須」とされるもの
救命胴衣(ライフジャケット)
- 水上オートバイでは乗船者全員の着用が義務です。
- 着用していることが重要で、単に船内に積んでいるだけでは不十分です。
- PWC用として販売されているものは動きやすく安全性も高いため推奨されますが、法令上は「適合する救命胴衣」であれば可とされています。
船舶免許(特殊小型船舶操縦士免許)
- 日本でジェットスキーを操縦するには、原則としてこの免許が必要です。
- 操縦時は免許証を携帯する必要があります。水没防止のため、防水ケースに入れて持参するのが一般的です。
音響信号器具(笛・ホイッスルなど)
- 小型船舶の法定安全備品のひとつです。
- 多くの場合、笛(ホイッスル)で代用可能とされています。
- ライフジャケットに備え付けられているタイプもありますが、装備の有無は事前に必ず確認が必要です。
小型船舶用信号紅炎(遭難信号)
- 万一の事故や遭難時に使用するための法定備品です。
- 有効期限があるため、期限切れになっていないか定期的な確認が必要です。
係船ロープ(係留索)
- 出艇・帰港時や緊急時に必要となる法定備品です。
- マリーナ利用時は備え付けがある場合もありますが、基本的には自艇側で準備しておくのが安全です。
法令ではないが、安全上「事実上必須」とされるもの
緊急エンジン停止コード(キルスイッチコード)
- 転倒時に操縦者からジェットスキーが離れた際、エンジンを自動停止させる装置です。
- 法律で明確に義務付けられているとは限りませんが、安全上は必須装備と考えるべきものです。
- マリーナの利用規則で着用を義務化しているケースも多く、装着忘れは非常に危険です。
安全性・快適性を高める装備
ウェットスーツ/ラッシュガード
- 水温や気温に応じて選びます。
- 体温低下の防止、日焼け対策、転倒時の擦り傷防止に効果があります。
マリンシューズ
- 乗り降りの際のケガ防止や、滑り止めとして有効です。
- 浅瀬や岩場のあるエリアでは特に重要です。
グローブ
- ハンドル操作の安定性向上、手の保護、長時間走行時の疲労軽減につながります。
ゴーグル・サングラス(偏光タイプ)
- 水しぶきや強い日差しから目を守ります。
- 偏光レンズは水面反射を抑え、視界確保に役立ちます。
トラブル・緊急時に備えて持っておきたいもの
防水バッグ
- スマートフォン、免許証、鍵などの収納用。
- 浮力のあるタイプだと、万一落水しても安心です。
スマートフォン(防水ケース入り)
- 緊急連絡手段、位置確認、天候チェックなどに使用。
- 完全防水仕様が望ましく、電池残量にも注意が必要です。
牽引ロープ
- エンジントラブルやスタック時の牽引に使用。
- 同行者がいる場合は特に重要です。
快適性を高めるための持ち物
- 日焼け止め(ウォータープルーフタイプ)
- タオル・着替え
- 飲み物(脱水防止のため多めに)
- 小銭・現金(マリーナ利用料やシャワー代など)
- 保険証の写し・身分証(緊急時に備えて)
※これらは法令上の必須ではありませんが、実務的には持っておくと安心です。
出発前に必ず確認したいポイント
- 法定備品がすべて揃っているか
- 救命胴衣を正しく着用しているか
- キルスイッチコードを装着しているか
- 燃料・バッテリー残量
- 天候・風・波の状況
- 帰港予定時間を第三者に共有しているか
まとめ
ジェットスキーの持ち物で最も重要なのは、「必須(法定備品)」と「推奨(安全・快適装備)」を正しく区別することです。
前者が欠けていると、安全上のリスクだけでなく、マリーナ利用不可や指摘の対象になる可能性もあります。
一方で後者を充実させることで、事故を防ぎ、より安心して水上を楽しむことができます。
以上、ジェットスキーに必要な持ち物についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。















