艤装の読み方について

艤装,イメージ

「艤装」という漢字は、船や艦船に関連する専門用語として使われることが多く、読み方は 「ぎそう」 と読みます。

目次

艤装の読み方と意味

読み方

  • 艤装(ぎそう)
    • 音読みのみで、「ぎそう」と読みます。
    • 訓読みはなく、常に音読みで使われます。

艤装(ぎそうの意味

「艤装」は、主に船や艦船を運用可能な状態に仕上げる作業全般を指す専門用語です。

以下のような文脈で使われます。

船舶工学における「艤装」

船が進水(進水=船体を海に浮かべる工程)した後、実際に航行や作業ができるように、必要な機器や設備を取り付けたり調整したりする作業のこと。

たとえば以下のような装備の取り付けが含まれます。

  • 舵(かじ)・スクリュー
  • 操縦設備(操舵室や計器)
  • 通信機器(レーダー、無線)
  • 居住区の内装や配管
  • 漁船なら漁具の設置
  • 自衛艦であれば武装や電子装備の装着

軍艦における「艤装」

自衛艦や軍艦の場合、艤装には通常の船舶よりも複雑なシステムが関与します。

  • 武器システム(ミサイル、機関砲など)
  • 戦術情報処理装置(CIC)
  • 電子戦装備
  • ステルス構造の実装やセンサーの配置

艤装の語源と漢字の成り立ち

「艤」

  • 常用漢字ではなく、専門用語や人名、地名などに使われます。
  • 「艤」=「船の装備を整える」という意味を持つ漢字です。
  • 部首は「舟」(ふねへん)で、船に関係する字であることがわかります。

「装」

  • 一般的に「装備する」「よそおう」の意味で使われ、軍事用語や技術用語でも頻出です。

つまり、「艤装」という言葉は「船をよそおう(=装備する)」という意味の専門的な熟語です。

艤装の使用例

文例①:商船に関する文脈

新造船が進水した後、艤装工事が行われ、最終的な海上試運転に入った。

文例②:軍艦に関する文脈

イージス艦の艤装工程では、高性能レーダーやミサイルシステムの精密な設置が求められる。

関連語句

用語読み方意味
進水しんすい船体を水に浮かべること(艤装の前段階)
竣工しゅんこう工事が完了すること(艤装完了も含む)
装備そうび必要な器具や装置を備え付けること
武装ぶそう軍事用の武器や装備を施すこと

補足:現代の艤装の高度化

現代の艤装作業は、高度なエレクトロニクスやソフトウェア制御が密接に関わっており、造船技術のなかでも非常に重要な工程とされています。

特に自衛隊や海上保安庁の艦船では、艤装段階での精密な調整が作戦能力に直結するため、国家的にも重要視されています。

まとめ

項目内容
読み方ぎそう(音読み)
意味船を実用に耐えるように整える装備作業
使用分野造船、海軍、海上保安庁など
特徴船の「仕上げ」作業にあたる工程で、非常に重要

以上、艤装の読み方についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

船の塗装や修理のご依頼は、東備ヤンマー株式会社にお任せください。

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