ヨットのドジャーについて

ヨット,イメージ

ヨットの「ドジャー(Dodger)」とは、コックピットやキャビンの前方に設置される帆布や透明のプラスチックで作られたカバーのことを指します。

主な目的は、乗員を風、波しぶき、雨、紫外線などの天候から守ることです。

ヨットの安全性と快適性を向上させるため、ドジャーは多くのヨットで採用されています。

目次

ドジャーの構造と素材

ドジャーは、フレームとカバーで構成されます。フレームはステンレススチールやアルミニウムなどの金属で作られ、しっかりとした耐久性を持たせています。

カバー部分は、UV耐性や防水性のある帆布やビニール製の透明素材が使われることが多いです。

透明な素材は、前方の視界を確保しながらも、風や水しぶきからの防護を提供します。

ドジャーの利点

  • 風や水しぶきからの保護:航行中、特に荒れた海や強風の状況で、ドジャーはコックピットの乗員を風と波しぶきから守ります。これにより、乗員は快適に航行を続けることができます。
  • 天候の悪化時の防御:雨や紫外線など、天候が急に悪化した際にも、ドジャーは有効な保護手段として機能します。
  • 視界を妨げないデザイン:ドジャーの透明なビニール素材や窓部分は、視界を確保しつつ保護を提供するため、航行時の安全性を損なうことがありません。

ドジャーの設置場所

通常、ドジャーはヨットのコックピット前方に設置されます。

設置場所によっては、キャビンの入り口をカバーすることもあり、これによりキャビン内への水の侵入を防ぐこともできます。

また、ドジャーの設計によっては、全体を折りたたむことができ、必要のないときには収納可能です。

メンテナンスと注意点

ドジャーは日光や潮風、塩水に常に晒されるため、定期的なメンテナンスが重要です。

特に透明なビニール部分は紫外線で劣化しやすいので、定期的な洗浄と保護剤の使用が推奨されます。

また、帆布部分は防水処理を維持するため、定期的に防水スプレーなどでケアすることが重要です。

フレーム部分は錆びにくい金属が使われていますが、定期的な洗浄で塩分を取り除くことが望ましいです。

カスタマイズと選択肢

ドジャーはヨットのサイズや形状に合わせてカスタマイズできるため、特定のヨットにフィットするように作られた製品があります。

また、色や素材のバリエーションも豊富で、オーナーの好みに合わせて選ぶことが可能です。

多くのヨットオーナーは、ドジャーとビミニトップ(コックピット全体をカバーする別のカバー)を組み合わせて、さらに広範囲にわたる保護を得ることもあります。

ドジャーの種類

  • 固定式ドジャー:常に展開された状態で、より丈夫で耐久性が高い。ヨットの構造の一部として設置されることが多い。
  • 取り外し式ドジャー:必要に応じて設置し、不要な時には取り外すことができる。取り扱いが簡単で、航行中に必要に応じて使用できる柔軟性がある。

まとめ

ドジャーは、ヨットの航行中に乗員を守るための非常に重要な装備です。

風、雨、波しぶきから保護しつつ、視界を確保するために設計されており、長時間の航海や悪天候の中での快適性を大幅に向上させます。

また、メンテナンスをしっかり行うことで、長持ちさせることができます。

以上、ヨットのドジャーについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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