「帆船」は英語で一般的に “sailing ship” や “sailing vessel” といいます。
ただし、英語では帆船の種類や規模、帆の構造によってさまざまな専門用語が使われています。
以下では、基本的な意味から、専門的な分類、歴史的な背景まで詳しく解説します。
目次
基本的な英語表現
日本語 | 英語 | 解説 |
---|---|---|
帆船 | Sailing ship | 一般的な「帆で動く船」の意味。 |
帆船(広義) | Sailing vessel | 法的・技術的な文脈ではこちらが使われることも多い。vesselは船舶のフォーマルな言い方。 |
ヨット(小型帆船) | Sailboat | 一般に個人用・レジャー用の小型帆船を指す。 |
帆船の種類と英語名
帆船には多様なタイプがあり、以下のような分類が英語で行われています。
英語名 | 説明(日本語) |
---|---|
Schooner(スクーナー) | 2本以上のマストを持ち、後方のマストが前方より高い船。 |
Brig(ブリッグ) | 2本マスト、両方が横帆を持つ中型帆船。18世紀に軍艦や商船として使用。 |
Barque(バーク) | 3本以上のマストを持ち、後方のマストに縦帆を使う帆船。 |
Clipper(クリッパー) | 19世紀に登場した高速帆船。紅茶貿易やアヘン貿易に使用された。 |
Galleon(ガレオン船) | 16~17世紀に用いられた大型帆船。スペイン無敵艦隊で有名。 |
Frigate(フリゲート) | 軍用帆船。大砲を備えた高速軽量船で、海戦に用いられた。 |
Man-of-war(戦列艦) | フル武装の軍用帆船。17~19世紀の海軍の主力艦。 |
これらはすべて「sailing ship」の一種ですが、具体的な特徴によって呼び方が分かれます。
「帆船」の文脈で使われる英語表現例
- “The sailing ship gracefully crossed the horizon.”
→ 帆船が優雅に水平線を越えていった。 - “She boarded a tall ship bound for Europe.”
→ 彼女はヨーロッパ行きの大型帆船(※観光用などで使われる現代の帆船)に乗った。 - “Historic square-rigged vessels were often used for ocean voyages.”
→ 歴史的な横帆船は、しばしば大洋航海に使われていた。
「帆」の英語について
帆船の「帆」自体も英語では専門的に表現されます。
日本語 | 英語 |
---|---|
帆 | Sail |
横帆 | Square sail |
縦帆 | Fore-and-aft sail |
メインセイル | Main sail |
フォアセイル | Foresail |
ミズンセイル(後部帆) | Mizzen sail |
用途や時代による呼び方の違い
帆船は時代背景や用途によって英語での呼び方が変わります。
- 歴史的な文脈では「galleon」「frigate」などが頻出。
- レジャーや競技用では「sailboat」や「yacht」と表現。
- 軍事・交易の文脈では「man-of-war」「merchant sailing ship」などの表現。
まとめ
英語表現 | 対応する意味 |
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Sailing ship | 一般的な帆船全般 |
Sailboat | 小型・個人向けの帆船 |
Sailing vessel | 法的・技術的な表現(正式) |
Schooner / Brig / Barque / Clipper | 種類別の専門用語 |
Galleon / Frigate / Man-of-war | 歴史的な軍用帆船の表現 |
以上、帆船は英語でなんというのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。