ヨットのリーチとは

ヨット,イメージ

ヨットにおける「リーチ (leech)」は、ヨットの帆に関連する専門用語の一つです。

リーチとは、主にセール(帆)の外側エッジ、特に縦方向の後端部分を指します。

具体的には、以下の要素に関連しています。

目次

リーチの位置と形状

リーチは、セールの上部のコーナーである「ヘッド」から、セールの下部でボートに接している「フット」に向かって延びる縦方向の後縁です。

この縁は、風が帆を通過する際に重要な役割を果たします。

帆の他の2つの辺と比較すると、リーチは風下に向かう(風が吹いてくる方向の反対側に位置する)辺であり、風の流れをコントロールするために非常に重要です。

リーチの役割

リーチは、帆の形を保ち、適切な風の流れを作り出すために欠かせない部分です。

ヨットが風を受けるとき、リーチは帆の後方部分として、風の出口に相当します。

風が帆を流れるとき、このリーチの張り具合や形状によって、帆全体の効率が大きく左右されます。

リーチの調整

リーチの調整は、風の状況や帆のパフォーマンスを最適化するために重要です。

リーチがあまりにも緩いと、帆が不安定になり、効率が悪くなる可能性があります。

一方で、リーチがあまりにもピンと張りすぎると、帆が風を上手く受け流せず、ヨットの速度が低下する可能性があります。

リーチの形状や張り具合を調整するために使われるツールの一つが「バテン(batten)」です。

これは、帆に埋め込まれている薄い板や棒状の補強材で、リーチのカーブを保持し、帆の形状を安定させます。

また、セーリング中に「アウトホール」や「キッカー(またはバング)」を使ってリーチのテンションを調整することで、風の強弱に対応し、帆の形を最適化できます。

リーチの重要性

リーチは、風を逃がす部分であると同時に、風を帆全体に均等に分散させる役割を果たします。

これにより、ヨットの推進力を効率的に生み出すことができます。

特に、風上方向にセーリングする際には、リーチの調整が非常に重要で、適切な張り具合を保つことで、ヨットのスピードと安定性が向上します。

まとめ

  • リーチは、ヨットのセールの後端にある縦方向の縁です。
  • リーチの形や張り具合は、セーリングのパフォーマンスに大きく影響します。
  • バテンやアウトホールを使ってリーチを調整し、風の条件に合わせた最適な帆の形を保つことが重要です。

リーチの理解と適切な調整ができるようになると、ヨットの性能を最大限に引き出すことができ、より効率的なセーリングが可能になります。

以上、ヨットのリーチについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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