「汽船」の読み方や意味、使い方について、以下に詳しく解説します。
目次
基本情報
項目 | 内容 |
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漢字 | 汽船 |
読み方(音読み) | きせん(kisen) |
読み方(訓読み) | なし(※熟語のため音読みのみ) |
英語表記 | steamship / steamboat |
「汽船(きせん)」の意味
「汽船」とは、蒸気機関を動力として航行する船を指します。
かつては、石炭などを燃料としたボイラーで水を蒸気にし、その蒸気の力でエンジンやスクリューを動かして進む船でした。
現在ではディーゼルエンジンや電動船が主流ですが、「汽船」という言葉は昔の蒸気船を指す歴史的な用語としても使われています。
語源と構成
- 「汽」:蒸気(蒸気機関の「蒸気」)の意味
- 「船」:乗り物の「船」
したがって「汽船」は、「蒸気で動く船」という意味をそのまま表しています。
類義語・関連語
語句 | 読み方 | 意味 |
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蒸気船 | じょうきせん | 「汽船」と同義。やや学術的・技術的な表現 |
船舶 | せんぱく | 一般的な船の総称 |
客船 | きゃくせん | 乗客を運ぶための船 |
貨物船 | かもつせん | 荷物・貨物を運ぶための船 |
汽車 | きしゃ | 蒸気機関で動く列車(現在ではほとんど廃れている) |
用例(例文)
- 19世紀には汽船が貿易の主力だった。
→ 蒸気機関の登場で海運が大きく発展したことを示す文脈。 - 彼は昔、長崎から上海まで汽船で渡ったことがあるという。
→ 歴史的な旅行手段としての使用。 - 汽船の汽笛が港に鳴り響いた。
→ 船が出航・入港する際の音を描写。
現代における使用頻度
現代では、実際に「汽船」と呼ばれるような蒸気船はほぼ存在しません。
ただし、歴史的記述や明治~昭和初期を描いた小説、映画、教科書などでは登場頻度が高く、教養語として知っておく価値があります。
また、現在でも観光地などでレトロな蒸気船風の「観光汽船」が運航されている例もあります(例:芦ノ湖遊覧船など)\
注意点
- 誤読例:「きふね」「きせ」「きふな」などと読むのは誤りです。
- 「汽船」の読みは、音読みオンリーで「きせん」一択です。
まとめ
項目 | 説明 |
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正しい読み方 | きせん(音読み) |
意味 | 蒸気機関で動く船(=蒸気船) |
現代的意味 | 歴史的用語または観光用途の船を指すことが多い |
関連語 | 汽車、蒸気船、船舶 など |
以上、汽船の読み方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。